ぐっすりと眠り、すっきりと目覚める! そんな“快眠”を手に入れたいのに、“寝つきが悪い・途中で目が覚めてしまう・すっきり起きられない”などといった悩みを持つ人も多いのではないでしょうか?
1万人以上の眠りの悩みを解決してきた快眠先生・三橋美穂さんに、毎日をレベルアップする“快眠”のコツを教えてもらいました。「そうだったのか!」という睡眠にまつわる発見が盛りだくさんです。
今回は、「コロナ禍で変わった日本人の睡眠事情」についてご紹介!
》第2回 今日からできる“熟睡”のコツ
》第3回 みんなのお悩み相談室「眠りのQ&A」
世界各国と比べて寝不足ワースト1位は日本!
そもそも日本人は睡眠時間が短いというイメージが。OECD(経済協力開発機構)の調査(2018年)によると、日本人の平均睡眠時間は33カ国中ワースト1位!
「厚生労働省の調べによると、日本人の働き世代では睡眠時間が6時間を切っている人が約4割。欧米の働き世代はもっと長いです。
夜になると街自体の照明も暗くなるヨーロッパでは、仕事を切り上げる時間も早く、家に帰ったら、団らんしながらくつろぐ、というのが習慣。寝ないで頑張る、といった働き方をしがちな日本人とは、眠りにつくまでの導線が違うんですね」(三橋さん)
コロナ禍で睡眠の質が良くなった! という人も
コロナ禍で日本人の睡眠事情に変化はあったのでしょうか? “ウーマンウェルネス研究会(2020年7月、コロナ禍の睡眠に関する意識について首都圏に住む882人にインターネット上で調査)”によると、コロナ禍で睡眠の質が悪くなったと答えた人は約22%、良くなったと答えた人は約5%。
「コロナ禍により睡眠の質が悪くなったという人は、朝日を浴びずに仕事を開始したり、夜までパソコンやスマホから離れられないといった、生活リズムの乱れが原因と考えられます。
逆に、睡眠の質が良くなったという人は、リモートワークにより通勤時間がなくなって、睡眠時間が長くとれるようになったんだと思います。単純に今までは、睡眠時間が十分に確保できなかったわけですね」(三橋さん)
2021.04.25(日)
文=古澤朋美
イラスト=naohiga