台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2020年6月】悟明老師が占う「世界の空気」
“運命の岐路”の5月が過ぎ、世界は良い方向に進みはじめたようです。
6月は、太陰星、天同星、天機星、巨門星が集う月で、これらの星の大部分がポジティブな運気を象徴していることから、世界的に楽観的な空気が漂うものと見ています。
進むべき方向が見えてきて、道が出来てきたなら、人の流れも生まれてくるもの。空路での移動を可能にするべく、模索をはじめる国が出てくるでしょう。
その筆頭がアメリカです。
今月、“貴星”を意味する太陰星は、この国にあります。アメリカは経済を回すための動きを本格化させるでしょう。
それに追随するように動き出すのは、天同星がある台湾、天機星があるヨーロッパとカナダ、巨門星があるロシアです。
ヨーロッパとカナダは“頭を使うこと”で、立ち直りを試みるでしょう。
例えば、薬の研究開発。新しいシステムの構築、新たな制度を作るなど、何かを“デザイン”することで、コロナ禍を乗り越えようとしていく気配です。
ロシアは、5月の時点では感染拡大が伝えられていますが、6月にはいくらか落ち着きを見せ、経済の立て直しに着手すると思われます。
ただし、巨門星は“口から生じる災い”と関係が深いため、ロシア国内での紛争が起きる可能性は捨てきれません。
また、その影響は、フィリピンにも現れるため、この国も内紛が起きやすい星回りといえます。
このように、コロナ禍は、ここで一旦落ち着きを見せますが、実は2020年というのは、他にも6つの大きな問題が起こりうる星回りで、まだまだ予断を許しません。
これから年末までの間に、大水害、人と人との抗争、大干ばつ、食糧危機とそれに伴う暴動、貿易戦争、大地震が起きうる……との示唆があります。
こうした天災や事件は、常に世界のどこかで起きていることではありますが、今年は、そうした問題をより身近に感じることが多くなる気配です。
このような予測は、人々の恐怖心を煽ることにもなりかねませんが、今回、敢えてお伝えしたのは、みなさんに少しでも早く心の準備をしていただきたいからです。
個人ではどうにもならない側面もありますが、来るかもしれない“そのとき”、慌てたりパニックにならないよう、今から出来る限り備えてください。
2020.05.31(日)
文=堀 由美子