親の介護のお金を誰が負担する?

 親の介護にかかるお金は誰が負担するでしょうか。基本的にまずは親本人の年金や資産を活用します。そのため、親の年金額や資産を少しずつ聞いておくことが大切です。とはいえ、親とお金の話はしづらいかもしれません。

 平均的な年金額は知ることができます。平均的収入(平均標準報酬)として月36万円を40年間稼ぎ、妻がその期間中すべて専業主婦というケースで夫婦2人の標準的な年金額は23万2592円です(厚生労働省 平成22年度の年金額)。自営業で夫婦ともに国民年金の場合は1人あたり月6万5000円程度です。

 もしも親の年金や資産で介護にかかる費用が不足するようなら、在宅介護で労力を提供したり、金銭的な援助をしたりする必要が出てきます。働きながら介護をすることは大変です。場合によっては仕事を休む必要も出てくるかもしれません。お金があれば家政婦さんに家事をお願いしたり、ヘルパーさんに介護をお願いしたりすることができます。実家暮らしの人は特に将来の親の介護に備えて貯金をしておくと安心です。

花輪陽子 (はなわ ようこ)
ファイナンシャル・プランナー(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)。元外資系の投資銀行に勤務。リーマン・ショックの際に夫婦同時失業を経験しFPに転身。著書に『貯金ゼロ借金200万円! ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)、『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)、『「貧困女子」時代をかしこく生きる6つのレッスン』(角川書店)など。メディアへの出演も多く、現在のレギュラー番組に「ニコニコ生放送」「ニコニコ生活講座」(live.nicovideo.jp/a/nicosei)など。

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オフィシャルサイト yokohanawa.com

Column

花輪陽子の「大人のマネー塾」

大人の女性なら知っておきたいマネーの知識を、普通のOLからファイナンシャル・プランナー(FP)になった、花輪さんが教えます!

2012.12.09(日)
text:Yoko Hanawa
photograph:Takuya Sugiyama / Shigeki Yamamoto