東京の“今”を世界に誇る!?
肩もぶつからない渋谷スクランブル

 明治神宮は外国人観光客にも人気ですが、“東京らしさ”という点で絶大な人気を誇ると小池氏が挙げたのが「渋谷のスクランブル交差点」。

「東京のアイコンは何だろうと考えた時、日本人に聞くと浅草や東京タワー、スカイツリーなどと答える人が多いですが、外国の方にとって特に今、人気が高いのが渋谷のスクランブル交差点。あれだけ多くの人が縦断するのに肩がぶつからないことが、とても不思議なんだそうです」

 たしかに、スクランブル交差点では一斉に歩き出す人々の様子を撮ろうと、多くの外国人観光客がスマートフォンで動画や写真を撮影している場面によく遭遇します。

 東京都が「Tokyo Tokyo Old meets New」というキャッチフレーズを掲げて東京の魅力を発信するプロジェクトで作成したTシャツにも、スクランブル交差点のイラストが、アイコンとして落款のようにデザインされています。

 観光名所だけではなく、世界中の人々は「東京のソフト面も注目している」と語ります。

「私たちは当たり前のように信号を守りますが、世界では当たり前ではなかったりします。地下鉄がこれだけ複雑に交差しているのに、基本的に1分として遅れず、正確にやって来る。エレベーターでも1列にビシッと並んで立つのも珍しいですよね。

 道路にゴミが落ちていないことも、多くの国々の人たちがびっくりします。『その割にゴミ箱が街中にない』『一体どうしているんだ』と。多くの日本人はみな、持ち帰っているのです(笑)。こういった、ハードとソフトの両面が東京の多彩な魅力を作り出しているように思います」

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小池百合子 (こいけ・ゆりこ)

1952年兵庫県出身。アラビア語通訳、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)のキャスターを経て、92年日本新党から参議院議員初当選。環境大臣、防衛大臣など歴任。2016年東京都知事当選。安全な首都「セーフ シティ」、老若男女をはじめ障害者もいきいき生活できる「ダイバーシティ」、世界に開かれた環境・金融先進都市である「スマート シティ」。この3つの「新しい東京」を掲げ、東京のさらなる成長を目指す。

CREA30周年特集 クレア東京

2020.01.05(日)
文=梅津有希子
撮影=佐藤 亘、文藝春秋