ほかほか湯気のあがる炊きたての白いご飯はなんとも魅力的。
新米となれば甘みも旨みもひとしおです。
今回ご紹介するのは、新米のおいしさにいい塩梅をほどこす店。行かねば!
おにぎり浅草宿六の
「たらこのおにぎり」
●推薦人:
フォーリンデブはっしーさん
今回ご紹介する浅草観音裏にある〈おにぎり浅草宿六〉は、東京でいちばん古いおにぎり専門店。
4年前に開催されたミラノ万博の日本館ステージで、海外の人に“おにぎり”の素晴らしさを伝えるべく、おにぎり応援大使として一緒に参加した三浦洋介さんのお店です。
おにぎりって“にぎる”という行為に作り手の気持ちを込めて渡し、渡された相手も手で食べる、という素晴らしい食べ物だと思うんですよね。
コミュニケーションならぬ米ニケーションとでもいいましょうか(笑)。
こちらのおにぎりの醍醐味は、口に入れた時にほわほわっ、とほどけていくエアリーな口当たり。
お米の存在感がありながらも、ほどけた先にある具材とのマリアージュがたまりません。
まず炊きたてのご飯を木枠に入れて形を作り、手に取ってからは軽く3回しかにぎらない、というのが代々続くにぎり方なのだそうです。
パリッとした大きめの海苔でくるりと巻いた出来立てを頰張れば、海苔の鮮烈な香りが広がって、デブリシャス!
弾ける海苔の食感は、出来立てだからこそのおいしさです。
〈宿六〉の味を生まれた時から食べている三浦さんは、米はコシヒカリ、炊くのは羽釜で2升ずつ、バラエティに富んだ具、海苔は江戸前などの伝統は守りつつ、従来の具のラインナップに期間限定の具を加えるなどの挑戦も。
テイクアウトもできますが、にぎりたてを食べに、ぜひ足を運んでほしいお店。感動必至です!
おにぎり浅草宿六
所在地 東京都台東区浅草3-9-10
電話番号 03-3874-1615
営業時間 11:30~、18:00~ ※いずれもご飯がなくなり次第終了
価格 270円~
定休日 日曜の昼、火・水曜の夜
カード 利用不可
席数 16席(カウンター 8席、テーブル 8席)
おすすめの人数 ひとりで大丈夫
※お昼はおにぎり2個、豆腐の味噌汁、沢庵のセットで690円~なども。具は撮影用に上にのせてもらったが、本来はご飯の中に。
http://onigiriyadoroku.com/
2019.10.14(月)
Text=Hassy
Photographs=Wataru Sato