ズッキーニのパスタもまた絶品!
![古代ローマ時代、貴族たちが夏を過ごした浜辺。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/d/-/img_ad488b60d24deaaab4bc19ea88c58223179769.jpg)
ソレント半島の先端近くにあるネラーノの町にも、「また、食べに行きたい」と胃袋が訴える一皿がありました。
![小さな丸石を敷き詰めたネラーノのビーチ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/8/-/img_58373d1ac6d4c3bd31847ac7fe7ab0fa278370.jpg)
ズッキーニのパスタ、“スパゲティ・アッラ・ネラーノ”。
![「ダ・マリア・グラツィア」は船着き場にもテーブルを並べるほどの盛況ぶり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/6/-/img_862a8e644a6f3e521991cdec37c2d40e211871.jpg)
ネラーノは古代ローマ時代に貴族たちのヴァカンス地だった、小さな海辺の町。浜に海の家のような食堂が数軒、並んでいます。
そのひとつ「ダ・マリア・グラツィア」が、この一皿の生みの親。1901年にこの店を開業したマリア・グラツィアさんが考案し、1952年頃にはすっかりこの町の名物になっていたとか。
![これが、ズッキーニのスパゲッティ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/9/-/img_99595ffbfa98667c99d643bfdcbec4a6167404.jpg)
さて、実食。
お皿が前に置かれて、最初、目を疑いました。ズッキーニらしき具材が見当たらない。どうやらズッキーニは繊維状になるまで火を通してあるもよう。
濃厚なチーズとバターが太いスパゲッティに絡み合って、口いっぱいに頬張ると、うーん、まったり、まろやか。鼻を抜けるチーズの香りに心満たされます。
![元気な色使いの食器を探しにヴィエトリ・スル・マーレへ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/8/-/img_08adc62372c4c0526211a88e5bf9072a273052.jpg)
素朴だけれど、美味しい料理を楽しんだ後は、料理を盛り付けるお皿探しにマヨルカ焼の産地ヴィエトリ・スル・マーレへ。
![陶器店の中では絵付け教室を開催していました。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/e/-/img_2ed93a7338fbdc38327974bb7656e110161632.jpg)
メインのウンベルト1世通りには、陶器店がずらり。一軒ずつチェックしていくのも、楽しみです。
![高台に広がるヴィエトリ・スル・マーレからの眺め。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/e/-/img_3eb806825412dfc4a0e6f3e6eee3de54162494.jpg)
名産のレモンやフルーツ、タコやロバなど、地元の暮らしに欠かせないアイテムが描かれた、カラフルな陶器。
ディスプレイとして飾っても、イタリアの太陽のように元気をもらえそうです。
チェターラ
●アクセス サレルノからアマルフィ行きのSITAバスでヴィエトリ・スル・マーレまで約15分、チェターラまで約30分。ネラーノへはソレントからネラーノ行きのSITAバスで約55分
●おすすめステイ先 ホテル・サンタ・カテリーナ
https://www.LHW.com/scaterina/
【日本での問い合わせ先】
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
フリーダイヤル 0120-086-230
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2019.06.15(土)
文・撮影=古関千恵子