イスタンブールといえばの
宮殿ホテルで、スルタン気分
夜のイスタンブール入りだったので、ホテルの豪華絢爛っぷりを味わうのは翌朝からのお楽しみ。「チュラーン パレス ケンピンスキー イスタンブール」(以降「チュラーン宮殿ホテル」)は文字通りチュラーン宮殿をホテルにしている。
1872年に建てられたこの宮殿はオスマン帝国の宮殿のひとつとして使われ、1991年にホテルとして運用されて以降、イスタンブールを代表するホテルとしてその名を知られている。
最近、イスタンブールでは瀟洒なブティックホテルも人気なのだけど、短期滞在にはこうした一流どころのホテルが何かと便利。コンシェルジュに頼ることも多いので、確実な選択肢です。
「チュラーン宮殿ホテル」は歴史的建造物である宮殿棟といわゆるホテル棟に分かれている。もちろん宮殿棟にも泊まれはするが、待遇も破格なら料金も破格。
めったやたらと泊まれるわけではないが、宿泊客なら誰でも見学できる。連結通路を行けばよいだけだが、スルタンのハマムなどスペシャルな場所が見たいときは、レセプションでリクエストを。大きなパーティなどが入っていない限り、案内してもらえる。
実はこの宮殿、1910年に火災に遭い外壁だけを遺して焼失。一時はサッカーの競技場にまで使用されていたものを、日本の熊谷組が買い取り大規模な修復工事を行い、蘇らせたものだ。
その辺りもふくめ、歴史的な写真がホテル棟との連結通路に飾られている。
というわけで、どっぷりオスマン帝国時代のトルコの雰囲気を味わったところで、いよいよイスタンブールの市内へと出かけることに。
今回は“2度目のトルコ”という設定なので、フェイク横行で本物を買うこと至難とされるカーペットを買うのが目標。それも、最近流行りのアンティークカーペットの端切れをパッチワークしたカーペットという縛りだ。
さすがのチュラーン宮殿ホテルのコンシェルジュも、パッチワークカーペットの流行は把握していなかった……が、こちらの説明を聞くや、テキパキ数軒のカーペット店に電話をして、お目当てを見つけてくれる。そして、なかでも最も信頼できる店を勧めてくれて、こちらの了解を得て、アポイントを取ってくれた。
フェイクのカーペット問題はトルコ人にとっても悩みの種で、とくにきっちり観光業を営んでる人たちにとっては大迷惑な話という。
今回のトルコ弾丸ツアーを案内してくれたガイドさんも、コンシェルジュ推薦の店は最高! 問題ないと太鼓判を押してくれた。カジュアルに安く売ってる店ほど気をつけたほうがいいとのアドバイスも。
さらには、店から迎えの車を出してくれるよう手配してくれて、宮殿ホテルに泊まった庶民もちょっとリッチな気分で、カーペット店に向かうことができた。
Ciragan Palace Kempinski Istanbul
(チュラーン パレス ケンピンスキー イスタンブール)
所在地 Ciragan Caddesi 32, Istanbul
電話番号 0212-326-4646
https://www.kempinski.com/en/istanbul/ciragan-palace/
【日本での予約先】
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
フリーダイヤル 0120-086-230
https://www.LHW.com/ciraganpalace/
2018.12.27(木)
文・撮影=大沢さつき