つやつやに輝く生地で作られた、つるつる麺!
ここでは、注文が入ると丸くまとめてある生地をのばし、切るところからスタート。この丸くまとめられた生地がつやつやふっくらと輝いて、赤ちゃん肌のようだ。パンでもピザでもうどんでも、粉をまとめてよーく練ったものは、焼かれたり茹でられたりする前から美しいものである。そんな将来性に満ちた丸い生地を眺めながらうどんを待つ。
ほら! 美しい生地は茹でてもこんなに美しい! 口に当たるうどんのつるつるとしたことよ! マシーンで切っているので決して手打ちではないのだが、きっちりとした仕事ぶりはへたな手打ち以上のものが感じられる。それに、のしたて、切りたてというのもおいしさのもとになるのだぁ。
そして、うどんの茹で上がり時間を逆算して揚げたと思われるかしわ天もアツアツ。パリッとめの衣で、ああ、これはだしに浸して食べてもおいしいかも。
さらに、量もたっぷりあるので「2杯目は釜あげを試してみるか」なんて思っていたけれどお腹が満たされてしまった。私の胃袋は「1杯だと足りない、2杯だと多い」というややこしい大きさなので、これもまた個人的にうれしいところ。
さて、そんなわけで私は歯医者に行く楽しみを見つけることができた。次回予約時も「私は明日でも大丈夫ですよ!」「えーっと空きがありません」なんていう前のめりぶり。先生に怒られても、そのあとに「かしわ天ぶっかけうどん」があるから大丈夫。問題はどうしても毎回「かしわ天ぶっかけうどん」の魅力に負けてしまい、それ以外のメニューを一度も食べたことがないことであろうか。なので「かしわ天」以外の写真がなくてごめんなさい。
私はまだ夜に訪れたことがないのだが、昼でも夜でもお酒とおつまみが充実。そのあとに映画を観るお仕事さえなければ昼から飲める。そしてうどんで締められる。
みなさんも行きたくない場所に定期的に通わなければならないときは、近くに通し営業のおいしいもの屋さんを見つけるといいかもしれませんね!
Column
北條芽以のLOVEレストラン
美味なるLOVEなひと皿を求めてレストランに通う日々。
著者が偏愛する、この季節、このお店のLOVEはいったい何? あなたの次のレストラン選びに参考になること間違いなし!
2012.04.14(土)