もはや若手ではなく、中堅どころ?
――本作はカンヌ映画祭など、海外の映画祭などでも上映されていますが、こういった作品に出演したことで、海外に対する意識は出ましたか?
いろいろな映画祭で上映されて、そのときの反応を聞かせてもらえると、とても不思議な感じがします。撮影のシステムだったり、自分が日頃やっていることが、海外だとどれだけ違っているのか、ということを知りたいという興味がわきました。
――ちなみに、『ぼんとリンちゃん』は3年前の「ヨコハマ映画祭」で最優秀新人賞を受賞し、今回は『逆光の頃』でTAMA映画祭での最優秀新進男優賞を受賞したわけですが、新人・新進と呼ばれることについては?
こうやって選んでいただいて、賞をいただけることはもちろん嬉しいこと。それに、何より自分が出たこれらの作品を観ていただけたことが嬉しいんです。去年の事務所の忘年会で、「中堅どころ」と紹介されて、かなりショックだったんですよ(笑)。ずっと新人の気持ちでいたいのかもしれませんが、年齢的にも、もっと頑張らなきゃという気持ちも、これからもっともっと駆け上がっていきたい気持ちもあります。
――また、夏にOAされた「NTTドコモ」のCMでは、高橋一生さんが演じた父親役の学生時代を演じ、2人が似ていることでも話題になりました。
その前からもちょいちょい「高橋さんに似ている」と言われていたのですが、「ライダー」のときがいちばんよく言われていましたね。ただ、あのCMの撮影では高橋さんにお会いしていないので、いつか役で共演させていただけたら光栄ですね。学生役に関しても、だんだんできない年齢になっていくとは思いますが、できるかぎりやらせてもらいたいと思っています。
2017.12.22(金)
文=くれい響
撮影=橋本 篤
スタイリスト=石橋修一
ヘアメイク=堤紗也香