都会のすぐ近くにある
サファリ風のリゾート

都会からすぐに足を延ばせる「カークルーフ・サファリ・スパ」。

 変り種のサファリロッジといえば、「カークルーフ・サファリ・スパ」。ピーターマリッツバーグという都市から車でわずか30分ほどのところにある。

こんもりとした森の中に、プールやスパなどが点在する。

 広大な敷地には草食動物が放し飼いにされていて、ゲストは電動カートに乗ってそれらを観察する。自然のブッシュというよりはサファリパークに近いのだが、サイやキリンなどたくさんの動物に出会えるし、アクセスのよさから都会の人たちが気軽に訪れているという。

左:タイから呼び寄せた熟練セラピストは10人。
右:ハーバルボールを使ったものをはじめ、トリートメントメニューもさまざまだ。

 その名のとおり、ここはスパが有名。独立したスパ棟には、90分のマッサージからランチ付きのフルコースまで、さまざまなトリートメントメニューが用意されている。

 セラピストは全員、タイからやってきた熟練者。施術のクオリティーが高いのはもちろんのこと、自然の中で受けるトリートメントだからこそ、より効果的なのかもしれない。サファリだけでなく、スパも存分に体験したいという女性におすすめだ。

karkloof safari spa
(カークルーフ・サファリ・スパ)

所在地 Ottos Bluff Road, Pietermaritzburg
電話番号 033-569-1321
https://karkloofsafarispa.com/

 食事にワイン、スパを満喫し、野生の生態にも触れたサファリの旅。南アフリカはけっして近くて気軽なデスティネーションではないけれど、動物を間近に見るゲームドライブや、大自然と一体化できるロッジでの体験は、忘れられない感動を与えてくれた。

 またいつか、あの大自然のなかへ飛び込んで行きたいと思っている。

芹澤和美 (せりざわ かずみ)
アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオ ノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.journalhouse.co.jp/

Column

トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!

2017.11.25(土)
文・撮影=芹澤和美