どれを頼んでもハズレなし!

 そして欠かせないのはやはり揚げ物。春なら白海老唐揚げや新じゃが唐揚げ、筍の天ぷらなど。夏はモロコシのかき揚げ、白身魚と舞茸天など。隣の席に運ばれる熱々の一皿を見て、こちらにもそれを! の声が上がります。

カラッと揚げたてが嬉しい季節の揚げ物各種。

 家で揚げ物をすると、他のものを用意する間に冷めてしまったり、後片付けが大変だったりするので、外でいただく美味しい揚げ物は女性には特に嬉しいですね!

 牛のタタキや、牛すじ塩煮込みには黒毛和牛、生姜焼き、串カツなどのメニューには北海道の日高四元神威豚ロースと、お肉も厳選された素材が使われています。

素材がなくなると次々にメニューが書き換えられます。

 あと一口、あるいは「とりあえず」の一皿に、箸休めの小さなおつまみは、あれもこれもと頼みたくなるお値段ですが、どれを頼んでもハズレなし。

5月のある日にいただいた、カラスミおろし。「量が少なかったので300円」って申し訳ないくらい。

 お腹いっぱいでも別腹! 〆には、ミニ雲丹イクラ丼や親子丼などの丼モノもありますが、女性に特に人気なのが「信州蕎麦サラダ」。信州出身のご主人が、地元食材で作ってみたところ、人気で定番メニューになったそうです。お野菜たっぷりなので罪悪感がありません(笑)。

信州蕎麦サラダ 690円。

 信州特産といえば、ワインですね! 人気のRue de VinやHASUMI FARMのワインは和食にも合います。いずれもグラス800円(ボトルは3,200円)。ほかのワインも日本酒と同様、次々に新しいものが入るので出会いを楽しめます。グラス600円、ボトル2,500円から。お料理に合う辛口のシードルが飲める日も。

その日の気分でいろいろなお酒を合わせたい。女性同士やカップルでボトルワインをシェアしたい。あらゆるニーズに柔軟に応えてくれる。

 早い時間はハッピーアワー。遅い時間は深夜食堂。今時の派手さや、一見さんお断りのスノッブさはないけれど、毎日通っても飽きがこない、普段使いのできるお店です。前のお店で人気だった麻婆豆腐が、強い要望により復活したという嬉しい噂も。

 あれが食べたい、これが食べたいという我儘リクエストにも応えてくれるお店なので、ぜひ通いつめて自分仕様にカスタマイズしてみてください。

ターミナル駅至近なので、終電ギリギリまで、乗り換えのついでにふらっと寄ることも可能。

食楽たわら
所在地 東京都目黒区自由が丘1-29-7 自由が丘横丁奥
電話番号 03-3723-6700
営業時間 17:00~25:00(17:00~19:00 ハッピーアワー)
定休日 原則日曜
予算 角ハイボール 450円、生ビール 550円、日本酒 600円~、グラスワイン 600円~、ボトルワイン 2,500円~、お通し 300円、料理 390円~
[2017年5月/7月訪問]

吉岡のの(よしおか のの)
ライター。仏米中など数カ国に暮らし、各国の食文化に関心がある。ワイン1本空にしないとアポ取りの電話がかけられない人見知りだが、食には積極的。美味しいお店と聞けば臆せずひとりで出かける。JSA認定ワインエキスパート、SSI認定唎酒師、日本テキーラ協会認定テキーラ・マエストロ。

Column

新店来訪! 美味しい出合いに一番乗り

ニューオープン、シェフやメニューが変わった店、面白い企画を立ち上げた店……などなど、なにかと「新しい」店を一番乗りで紹介するページ。「美味しい出合い」にご注目ください!

2017.08.28(月)
文・撮影=吉岡のの