しっかりディナーでもワイン1杯でも、つい寄りたくなる店

外からはこれが目印! この看板を見落とさないように。

 待ってました! こんな素敵な店を作ってくれて本当に感謝!

 なにがそんなに良いのかって? 行けばわかります。

 おそらくハマる人、続出になるでしょう。そんなこと言わないでまずは教えろとおっしゃる方々に、ご紹介いたしましょう。

 代官山駅から徒歩3分、今年5月に“焚き火イタリアン”という新しいジャンルを創り出したのが、ここ「falò」なのです。

階段を下りると素敵な空間と笑顔が待っていてくれる。

 中央にある焚き火台をぐるりと囲んだカウンター席にはこの日、4人で女子会、デート、ご夫婦、おひとりさまのイケメン、仕事終わりの外人2人、「falòってます」というFacebookの投稿を見て集まってきた8人(ま、これは私と友人なのですが)、などなどなんだか様々で、いわゆる○○向きっていう括りがない。

囲炉裏からヒントを得た焚き火台。不思議と食材がふんわり焼きあがる。
焚き火台をぐるりと囲むカウンターはコーナーを使って4人でワイワイできる。

 ただし人生楽しそうなオトナが多いのは確か。

 「ウチは飲んで食べるのが好きっていうオヤジが来たくなるみたいです。女性もなぜかオヤジっぽい」と笑いながら話すのは樫村仁尊シェフ。

 食べログで常に3.7以上のTOP1000に入っている自由が丘「mondo」の姉妹店で、シェフは広尾「リストランテ アクアパッツァ」の元料理長とくれば、味はお墨付き。

 それに、「mondo」の宮木康彦シェフが、釣った魚を焼きながら飲める場所があったらいいなぁという夢を形にしたと聞けば、どんな店なのか知りたくなるってものじゃありませんか。

1時間かけて火を起こす。手を近づけて800℃の温度を感じるプロの技。

2016.08.01(月)
文・撮影=高橋綾子