Column：新店来訪！美味しい出合いに一番乗り

人生を楽しむ世代が今、代官山に集合
焚き火イタリアン「falò」の粋な利用法

GOURMET

2016.8.1

シメはやっぱりパスタ、自慢のミートソースがすごい！

ミートソースは確かに自慢できる逸品。60gのパスタはあまりのおいしさに独りで完食！

焚き火料理や一品料理を散々いただいたらシメにいきましょうか。イタリアンで腕をふるっていた樫村シェフならではの「falò自慢のミートソース」をぜひ。

見た目は懐かしのミートソースだけれど、そりゃ、ひと味もふた味も違いますよ。

混ぜて絡めて食感と奥深い味を楽しむ。煮込むことで肉汁が良い出汁となる。

まずゴロゴロ感がある。手切りした牛と豚を使い、アキレスでゼラチン質を入れたりと、唯一無二の食感と味わい。肝心なのはトマトの分量だそう。まろやかな酸味が肉汁と溶け込み、あぁ、どうしてこんな味が出せるのでしょうか。

一見なんでもないのに相当奥深い。でもラグーじゃない、あくまでもミートソースというところがジャッポーネーゼって感じで良いじゃないですか！

料理もバラエティに富んでいますがグラスワインもまたしかり。

本日のグラスワインのひとつ。一杯700円～1,500円

イタリア自然派を中心においしくてリーズナブルなものばかり。赤も白も常時6種類ずつと言うが、ワインクーラーにはプラス3～4本は入っていそう。

どうしても好みのものがなければボトルを開けてしまうという驚くべきサービスのせいで、いつもうっかり飲み過ぎてしまいます。

シンプルに焼いた肉や魚や野菜っておいしいよねと言える、これを表現できたら良いなと思って始めた店なのだ、と樫村シェフ。どの料理にもホッとする優しさとワクワクする遊び心がある。

そして初めての人でも常連客のように思わせてくれるスタッフの心配りと笑顔。まだオープンして間もないがきっとすぐ予約困難になるに違いない。

でもご心配なく、当日席を必ず用意しているとのこと。しかも「週末って昼過ぎくらいから行動すると夕方にはお腹すくじゃないですか。」と、近いうちに週末のみ15時開店にしたいとも。

どこまで客のことを考えた店なのだろう。オヤジとオヤジ女子が集まる気持ちがよ～くわかります。

大変！これを書いていうるちにfalòりたくなってしまった。皆さんもぜひfalòってみてください。

falò(ファロ)
所在地東京都渋谷区代官山町14-10 B1F
電話番号 03-6455-0206
営業時間 18:00～23:30(L.O.)
定休日木曜
予算一品料理 300円～、炉で焼かれたお肉 2,500円～、グラスワイン 700円～
URL http://falo-daikanyama.com/
※テーブルチャージ(おばんざい含む) 800円
［2016年6月訪問］

高橋綾子(たかはしあやこ)
東京都生まれ。フードバプリシスト。国内外ファッションブランドのPR時代に培った食のデータと人脈を武器に“喜ばれるレストラン”の発掘に勤しむ日々。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。