マレーシア人に人気!
ジャックフルーツとロンガン

 次に、日本人にはまだなじみがないけれど、マレーシア人が大好きなフルーツはこれ! ひとつめはジャックフルーツ。初めて食べたときはフシギな感じでしたが、今では見つけたらかならず買います。

スーパーでは、実から取り出した房状の果肉をパックに入れて販売。果肉ひとつのサイズは、おでんダネの餅巾着ぐらい。中にころんと大きな種が入っている。

 とても甘くて、独特の香りがあり、むちっとした弾力のある食感が特徴です。果汁はほとんどなく、フルーツというよりも甘い野菜という感じかも。

 このジャックフルーツの実は、長さが30センチ以上もある巨大なもので、世界最大の果実ともいわれています。

ケダ州のマーケットで販売されていたジャックフルーツ。ぼつぼつの突起で覆われた硬い皮を割り、中の果肉を取りだす作業はけっこう大変。

 そして、もうひとつマレーシア人に人気なのが、ロンガン。ライチをひとまわり小さくした半透明の実で、ぶどうのように手で皮をむいて食べます。

中にコロッと丸い種が入っていて、そのまわりの果肉を食べる。

 ぷりっとはじけるような食感に、あっさりとした素朴な甘さが、やめられない、とまらない味。ちなみに、ロンガンとそっくりな見た目のランサもおいしいです。甘酸っぱいマスカットのような味で、見かけたらこちらもぜひトライ。

2017.07.28(金)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)