海老焼売、豚腸粉、湯葉揚げがおすすめ
“食べたいものを本能のおもむくままに”が点心の基本ですが、なにを注文していいのか迷ったら、こちらを参考に。マレーシア人がよく注文するメニューを紹介します。
ハーガオ(海老蒸し餃子)、焼売(具は海鮮・豚・塩卵など)。どれもひと口サイズの小ぶりなもので、肉と海鮮をミックスした具が多い。これは、中国南部の点心の特徴と言われる。
ちなみに、マレーシアの点心は比較的しっかり味がついているので、タレなしでもおいしいです。現地流に甘辛のチリソースをつけてもいいし、お願いすれば、醤油も持ってきてくれます。
豚腸粉(チーチョンファン)。なめらかな食感の生地で、海老か豚チャーシューをくるんだもの。甘い醤油系のタレがかかっていて子供にも人気。
湯葉揚げ。ひき肉を湯葉で巻いて揚げたもので、マヨネーズをつけて食べる。サクッとした湯葉の香りが最高。
サクサクの皮で、ヤム芋ペーストを包んで揚げたもの。粘りのあるヤム芋と軽い衣の食感の対比にハマる。スイートチリソースをつけて食べる。
デザート点心の沙砂包(リュウサパオ)。ほんのり塩味のするカスタードクリームが入っていて、熱々とろとろの状態ですすりながら食べる。
ほかに、チャーシューまん、大根餅の炒め、エッグタルトも定番。個人的には、マンゴーと海老入りの春巻きが好み。そうそう、揚げ餃子、小籠包、粥もおすすめです。
マレーシアで食べられている料理は、スパイスや香辛料のきいた刺激的な味だけではないのです。多民族国家マレーシアの象徴といえる、多彩な食文化。さまざまな味が、あなたを待っています！
マレーシアごはんの会 古川 音(ふるかわ おと)
「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもち、『ニッポンの評判』(新潮新書)のマレーシア編を執筆。マレーシアごはんの会の活動のほか、情報サイト「All About」でのマレーシアライター、食文化講演も担当している。
オフィシャルサイト http://www.malaysiafoodnet.com/
Column
マレーシアごはん偏愛主義！
現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。
2017.06.29(木)
文・撮影＝古川 音(マレーシアごはんの会)
