30歳まで、とにかくキャリアを積む
――今後、30代に向けて、目標などがありましたら、教えてください。
まずは、ウィキペディアの出演作の欄をどんどん増やしていきたい(笑)。言い方は悪いかもしれないですけれど、30歳まではとにかく数だと思っているんです。表現も、役の幅も、経験値にしていきたい。(同じ事務所の)ブルゾンちえみさんじゃないけれど、“キャリア”ですね(笑)。個人的にはあまり好きな言葉じゃないですが、キャリアがちゃんとある人だと捉えてもらうというか、それによって多くの方に認知されたいです。30歳までは自分をいっぱい知ってもらって、たくさんの方から観てもらえるようになったときに自分が技術的にも、人としても、いちばんいい状態になっていたいです。
――今年だけでも『破裏拳ポリマー』『二度めの夏、二度と会えない君』『あゝ、荒野』『亜人』『トモダチゲーム』といった映画が公開されますね。
いろいろ参加させていただいて感じたことなんですが、とにかく作品を観てもらわないと始まらないと思うんです。僕としてはそのチャンスを増やしたいし、どの現場でもハマリ役を増やすことができたらいいと思います。そのために、Twitterとかインスタとか、今は利用してます(笑)。昔は堅物のように「俳優のやることは演じることだけ」とか思っていましたけど、やらなきゃいけないことはいっぱいあると思うんですよね(笑)。
山田裕貴(やまだ・ゆうき)
1990年9月18日生まれ。愛知県出身。11年、ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビュー。今後の出演作に、映画『破裏拳ポリマー』(2017年5月13日公開)、「トモダチゲーム」(ドラマはtvk他にて放送中。映画版は2017年6月3日公開)、『HiGH&LOW THE MOVIE 2/ END OF SKY』(2017年8月19日公開)、『二度めの夏、二度と会えない君』『あゝ、荒野』(今秋公開)、『HiGH&LOW THE MOVIE 3/FINAL MISSION』(2017年11月11日公開)など。また、2017年4月19日(水)よりTBSテッペン!水ドラ!!「3人のパパ」(毎週水曜日23:56~)が放送中。
「ガキ☆ロック~浅草六区人情物語~」
東京の下町・浅草。誰からも愛される通称・喧嘩祭りの源(上遠野太洸)の前に、幼馴染の龍太(山田裕貴)が10年ぶりに現れる。不動産業で出世した彼は、「義理や人情じゃこの先やっていけない」と浅草の開発に乗り出そうとし、源と対立していくことになる。
(C)CLUSTAR inc.
Amazonプライム・ビデオにて、2017年4月14日(金)から毎週金曜配信(全12話)。
https://www.amazon.co.jp/primevideo
くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2017.04.28(金)
文=くれい響
撮影=橋本 篤