西表島のリゾートでオトナの時間を

島に100羽ほどしかいないカンムリワシがこんなに近くで見られるなんて。

 西表島での宿泊は、ちょっとバリのようなエキゾチックさを感じるリゾート「ホテルニラカナイ西表島」。

 西表島には、上原港と大原港の2つの港があるが、外海になる上原港は、冬場は海が荒れやすく欠航になることが多い。どちらの港へもホテルから送迎があるが、上原港までは約10分、大原港までは約60分をみておかないといけない。

 冬季のこの日は、やはり上原港行きは欠航で大原港経由になったが、ほとんどがジャングルの島を半周するようなものなので、それなりに道中の眺めも楽しい。なんとカンムリワシを目の前に見るという幸運に恵まれた。

亜熱帯のこの島は、冬でも色鮮やかな花が開いている。

 冬でも花が開き、ジャングルに囲まれた敷地。ホテルからすぐのところに月ケ浜というビーチもある。まずは、デイベッドもあるゆったりとしたお部屋にチェックイン。

ゆったりとした部屋にデイベッドのある「ホテルニラカナイ西表島」。

 朝にはジャングルで楽しむコーヒータイムやマングローブが茂る川でのストレッチ、さらに川に浮かぶイカダの上でのブランチなどという素敵なプログラムもある。

アクティビティデスクのスタッフがいろいろ相談にのってくれる。

 また、ガイドについてもらって、ジャングルクルーズやその奥にある滝を見に行くツアーなど、ここが日本だとは思えないような秘境の中で、有料無料のアクティビティがいろいろ揃っているので、まずはアクティビティデスクで相談を。

緑のカーテンの中にいるような「ジャングルブックカフェ」。

 翌日の予定を決めたら、到着日はゆったりと過ごす。敷地内のこんもりとした森の一角には、コーヒーなどのドリンクを楽しみながら本を読んだり気ままに過ごしたりできる「ジャングルブックカフェ」(1日500円/税込)がある。

メインダイニングで、やんばる鶏のソテーとワインを。

 ダイニングは、ブッフェスタイルレストラン、鉄板焼きとカジュアルイタリアンが楽しめる別館レストランの2つ。

 満天の星が瞬く夜には、窓の外にプールがきらめく大人っぽいバーもオープン。泡盛ベースにして口当たりのよい乳白色のカクテルや、パッションフルーツリキュールにブルーキュラソーで仕上げ西表の海を表現したというカクテルなど、バーテンダーが腕をふるってくれる。

西表島の原生林の水を使った泡盛と乳酸飲料とのカクテルなどは、飲み口もよい。

 戻りも大原港からなので、翌日は遠出ではなく、マングローブの林の中をカヤックでゆっくりクルージング。ちょっとした秘境の冒険気分を味わう。

ジャングルを奥深く行くと、こんな大きなぜんまいが。
マングローブを縫うように進むカヤック。

ホテルニラカナイ西表島
所在地 沖縄県八重山郡竹富町字上原2-2
電話番号 0980-85-7111
http://nirakanai-iriomotejima.jp/

2017.01.24(火)
文・撮影=小野アムスデン道子