オージーらしい食べ物へのこだわりとは?

高い天井の元工場の建物を生かし、内部はモダンな「キャリッジワークス」。

 「ビビッド・シドニー」のラインナップのひとつが、ビョークが構成した音楽プログラム“ビョーク・デジタル”。その会場がある「キャリッジワークス」を訪れる。

 元は鉄道車両工場だったものを、アートスタジオ&シアター・コンプレックスとして再生した建物だ。ビョークのプログラムは、バーチャルリアリティで歌うビョークの体内に入りこんでしまうという斬新なものだった。

この後、ワイナリー巡りをする予定のハンター・バレーからやってきた農場は、ホルモン不使用の餌と牧草で育てたご自慢のビーフを売っていた。

 ちょうど会場横では、週末のファーマーズマーケットが開催中。シドニーのあるニュー・サウス・ウェールズ州はもちろん、近隣州からもオーガニックや遺伝子組み換え原材料不使用といったこだわりの生産品が多数集まり、オージーのヘルスコンシャスぶりが窺える顔ぶれ。

Carriageworks(キャリッジワークス)
所在地 245 Wilson St, Eveleigh NSW 2015
電話番号 02-8571-9099
URL http://carriageworks.com.au/

 ランチは、シドニーのトレンディスポット、洒落たブティックが並ぶパディントンへ。

左:「ジャッキーズ・カフェ」の緑スムージーの材料は、ケール、ホウレン草、キュウリ、バナナにグリーン&レッドアップル。赤スムージーは、ビートルート、人参、レッドアップルにジンジャー。
右:アボカドとまぐろのロール寿司と握りの盛り合わせ。シャリもなかなかのもの。

 「ジャッキーズ・カフェ」は、シドニーでも人気の寿司とモダンオーストラリア料理の両方が楽しめてしまうお店。

 ここでもヘルシーな緑と赤のスムージーを発見。お店で作っているのではなく、毎日、新鮮なスムージーを自転車で宅配するという「サイモン・セイズ・ジュース」のものを出している。こんなフレッシュでおいしいスムージー宅配が日本でもほしい!

Jackies Cafe(ジャッキーズ・カフェ)
所在地 12 Oxford St, Paddington NSW 2021
電話番号 02-9380-9818

Simon Says Juice(サイモン・セイズ・ジュース)
URL http://www.simonsaysjuice.com/

「オリバーズ・リアルフード」では、ポテトチップスもグルテンフリーでオーガニック。

 翌日、シドニーからハンター・バレーに向う途中休憩で、オーガニックにこだわった店「オリバーズ・リアルフード」に立ち寄る。

 一見、ただのファストフード店とコンビニを足した感じ。しかし、店内にはオーガニックにこだわったフードがずらり。ここでもジューサーでスムージーを作ってくれる。こんなこだわりのお店がチェーン店で、パーキングエリアにもあるのには驚き。

スムージーは3種類。出来立てを出してくれる。

Oliver's Real Food(オリバーズ・リアルフード)
URL https://oliversrealfood.com.au/

2016.08.09(火)
文・撮影=小野アムスデン道子