ローカルにも愛される有名グルメの本店巡り
日本でも2016年春に銀座にオープン以来、センスのあるモダンギリシャ料理が大人気のレストラン「アポロ」。その本店はシドニーにある。
住宅街の中のホテルの1階という、意外にローカルなロケーションだが、お昼時に訪れるとあっという間に満席。ロングカウンターでわいわい言いながら、お料理をシェアして食べるカジュアルなスタイルだが、ハリウッドセレブも訪れるという味はさすが。
一番人気は、“サガナキチーズ”。羊とヤギのミルクでできた伝統的なギリシャのチーズをオレガノと共に焼いて、ハチミツとレモン汁をかけた一品だ。スキレットに入った熱々の状態のものを、ふうふう言いながらいただく。クセはないけどコクのあるチーズと甘酸っぱさのコンビネーションがいい。熱々を食べないと硬くなるのでご用心。
最初に出て来たディップ“フムス”は、まったりした味にレモンとケッパーが絶妙だ。メニューに並ぶのは伝統的なギリシャ料理だが、どれもちょっとしたハーブや酸味、歯触りのよい野菜を加えるセンスが光る。本店まで足を運んで大満足。
The Apollo(アポロ)
所在地 44 Macleay St, Potts Point NSW 2010
電話番号 02-8354-0888
URL http://theapollo.com.au/
翌朝、朝ごはんと言えば外せない「ビルズ」の本店へ。
こちらも住宅街にあって、小さくてかわいい店には男性客がいっぱいでびっくり。バナナがのって、リコッタチーズの入ったパンケーキのふわふわ具合は、日本で食べるあの味と一緒。今や日本以外にも世界に進出しているビルズだが、どこでも同じ味で出すよう気を配っているとのこと。
シドニーらしい“フレッシュ・オージー”というスモークサーモンのマリネとポーチドエッグのセットを注文。野菜もいっぱいでヘルシー。“ビルズ・グリーンズ”という緑のスムージーは、フレッシュでリンゴの甘酸っぱさが効いていて最高。あっという間に飲み干した。
Bills(ビルズ)
所在地 433 Liverpool St, Darlinghurst NSW 2010
電話番号 02-9360-9631
URL http://www.bills.com.au/
2016.08.09(火)
文・撮影=小野アムスデン道子