目玉も骨も豪快に! 具だくさん「フィッシュヘッドカレー」
魚の頭と多種の野菜をスパイスで煮こんだ「フィッシュヘッドカレー」50リンギット(1,350円、3~4人前)。トマトの酸味が味に深みを増している。
さて、インドカレーをひととおり制覇したので、ここからは、マレーシアの食文化の奥深さを感じられる3軒へ。
中国系の店「KA-SOH」で提供する名物「フィッシュヘッドカレー」は、刺激的なスパイスの余韻は残しつつ、オクラ、トマト、キャベツ、茄子などの野菜がたっぷり。また、具に“油揚げ”が入っていて、これがカレーに合う! 噛みしめると、じゅわっとカレー風味のだしがしみ出します。
KA-SOH
所在地 18,Jalan Delima (Off Jalan Imbi),Bukit Bintang 55100 Kuala Lumpur
電話番号 03-2148-0102
鼻にぬけるハーブの香りが洗練された味「ニョニャ・ラクサ」
「ニョニャ・ラクサ」10.90リンギット(約300円)。ココナッツミルク味のカレースープ麺で、海老のだしとレモングラスの香りが豊か。千切りにしたシャキシャキのキュウリを麺とカレースープにからめて食べる。
インドにも日本にもない、マレーシアでしか味わえないカレー。それがニョニャ料理のカレーです。15世紀ごろ、中国とマレー半島の文化が融合して生まれた料理で、フレッシュハーブと、柑橘系の酸味を加えるのが特徴。辛すぎず、カレーの概念を覆すぐらいの上品さを感じます。
訪れたのは、チャイナタウンにある1929年創業のニョニャ料理店「オールド・チャイナ・カフェ」。「ニョニャ・ラクサ」「レンダン・チキン」「ナシレマッ」「空芯菜ブラチャン炒め」「パイティ」「サゴ・グラ・マラッカ」など、あれもこれも欲張って注文したにもかかわらず、あっという間に5人で完食。おいしい! この料理を食べに、クアラルンプールに飛ぶ価値あり。
ココナッツミルクとスパイスで煮込んだ「レンダン・チキン」15.90リンギット(約430円)。柑橘系の果実リマウの酸味とこぶみかんの葉の香りが、味の決め手。
青い花で染色したブルーの「ナシレマッ」。ニョニャ料理の名物。手前にあるチキンカレーや右奥のサンバルイカンビリスと混ぜて食べる。
Old China Cafe
所在地 11, Jalan Balai Polis, 50000 Kuala Lumpur
電話番号 03-2072-5915
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- 文・撮影=古川 音
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