洋服屋もレストランも美容室もみんなおしゃれ!

マテリアルにこだわったオーストラリアブランドの「Jac+Jack」。

 さらに進んだ先のブロンテビーチは、ボンダイビーチくらいの白砂のロングビーチ。海岸線におしゃれな住宅が軒を連ね、沖にはサーファーの群れが波待ちをしています。

 コースタルウォークはここで一応は終わりなのですが、さらにクージービーチまで海岸線を歩いてみることに。岬に立つ芝生ボーリング場で一息付きつつ(テンポラリー会員になれば、利用OK)、海岸線を進んでいくと、ローカル具合がどんどん増していきます。クージービーチに到着する頃には、すっかり夕暮れに。

左:サーフショップの前で談笑するサーファーたち。
右:アンティーク家具でまとめた理容室「Badlambs Barber」。

 翌日はシドニー在住の友人がボンダイビーチをガイドしてくれることに。

 一本裏通りに入ってみると、オーガニックな食材のレストランやストリートっぽい洋服屋さん、本屋を改装したカフェにヨガクラスなど、ライフスタイルへの意識の高さが感じられます。週末には青空マーケットも開催されるとか。

 ちなみに、オーストラリアのファストフード「オポルト」はボンダイビーチ発祥で、ビーフではなくチキンのみをパテに使うヘルシー志向。

サーファーと同じくらいカモメも集まるボンダイビーチ。

 その友人の妹もボンダイビーチ在住。ワーキングホリデーでシドニーに暮らすイタリア人女性いわく、「ボンダイビーチは男も、女も、ビューティフルな人ばかり!」。若い世代にとって憧れの存在のようです。

 夕方、バスに乗っていたら、ウエットスーツ姿でボードを抱えた少年が乗車してきました。びっくりして凝視してしまったら、周囲は何食わぬ顔。どうやら、日常茶飯事? そのくらい、海が生活に近いのでしょう。

 シドニーに近く、ローカルが海辺の暮らしを楽しんでいるボンダイビーチ。どことなく、日本でいえば、湘南とスタンスが似ている気がします。

ボンダイビーチ
●アクセス シドニーのサーキュラーキーまたはボンダイジャンクションからバス333、380、390のルートを利用。ボンダイジャンクションから5つ目のバス停で下車。
●おすすめステイ先 ホテル・ボンダイ
URL http://www.hotelbondi.com.au/

【取材協力】
エクスペディア

URL http://www.expedia.co.jp/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2016.06.11(土)
文・撮影=古関千恵子