追加料金なしの裏ワザも!?

子どもとの旅行なら最適。女性2人やカップルでも大丈夫だろう。男性2人はきびしいかもしれない。

 では、このスカイカウチを使ってニュージーランドに行く場合、トータルでいくらかかるのでしょうか?

 ニュージーランド線は比較的高額なイメージもありますが、4月から7月は現地の秋から冬にかかることもあり、燃油サーチャージや空港使用料などをすべて込みで往復86,000円から(成田発オークランド往復のスマート・セーバー運賃)。

ニュージーランド航空
「ニュージーランド往復割引運賃」キャンペーンページ

URL http://www.airnewzealand.jp/special-deal-apr-2016-apr-jul-autumnb

 これにスカイカウチの追加料金が1人あたりプラス50円。トータル86,050円でフルフラットが確約されるわけです。

 ただし、このスマート・セーバー運賃の場合、マイルはニュージーランド航空のマイレージプログラム、エアポインツ(入会金50ニュージーランドドル)のみが加算対象となります。

 しかし、ANAやユナイテッド航空など、スターアライアンスの上級会員であれば、ラウンジ利用など、スターアライアンスの特典を受けることができます。ちなみにオークランド空港のニュージーランド航空のラウンジは本拠地だけあり、広々として快適。左手奥の巨大な木のテーブルの周辺がくつろげます。

 なお、スカイカウチのライセンス料を支払うことで、ほかの航空会社も同様のサービスを提供できます。現在のところ、チャイナエアラインが「ファミリーカウチ」の名称で台北~アメリカ・フランクフルト路線を対象に行っています。

チャイナエアライン「ファミリーカウチ」
URL https://www.china-airlines.com/jp/jp/fly/on-board/fleet/family-couch

 最後に裏ワザをご紹介。スカイカウチを申し込まなくても、スカイカウチが可能な席をあらかじめアサインしておき、ほかにお客さんがいなければ追加料金なしでスカイカウチを利用できたというケースも報告されています。もちろん原則としてはNGですが詳細については参考リンクをご参照ください。

 このスカイカウチ、長距離路線ではほかの航空会社もどんどん導入してほしいと思うのは私だけでしょうか。

(写真・ニュージーランド航空提供)

橋賀秀紀(はしが ひでき)
トラべルジャーナリスト。筑波学院大学非常勤講師。東京都生まれ。著書は『エアライン戦争』(宝島社)など。海外渡航歴は200回以上。執筆、講演の依頼、内容の問い合わせは、CREA WEB編集室まで。

 

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2016.04.18(月)
文・撮影=橋賀秀紀