海と空へ溶けていくようなインフィニティプールの夕暮れは、圧巻のひと言。 客室にはさまざまなタイプがあるが、どれも居心地最高。こちらは「ハル」。 琉球の物語を描いた紅型模様の壁が、旅人の眠りを見守ってくれる。 粋なユニフォームは、琉球王朝時代の礼装に着想を得てデザインされた。 沖縄の海をイメージしてデザインされたレセプションの藍色の空間。 昼間、グスクウォールの脇には切り紙のように美しい影が。 空と海に繫がるようなインフィニティプールは、一年を通じて利用が可能。 愛らしいルームキーは、沖縄に伝わる縁起物の「房指輪」がモチーフ。 夕暮れの幻想的な色彩のなかに、そのシルエットが浮かび上がるグスクウォール。 ゆったりとして心地よい、ダイニング空間。 馴染のあるものから初めてのものまで、個性豊かな琉球食材の数々。 「琉球ガストロノミア~Bellezza~」のコースより「鰹とトマトの冷製カッペリーニ」。南国の春の恵みを一皿に仕立てたもの。 洒落たあしらいの「小さな前菜」。ヘチマや山羊肉、紅芋などをセンスよくスナックにアレンジ。 「田芋のニョッキ キャビア」。希少な郷土野菜の田芋を混ぜたニョッキはエレガントな風味。 「牛フィレ肉の月桃包み焼き」。月桃の葉は炙ることで、スパイシーな香りを立てている。 合わせるワインはヨーロッパ産を中心に、ときに泡盛などの変化球も。 シチリアの伝統デザート「カッサータ」には、柑橘のタンカンをアレンジ。 総料理長の政井茂さん。リゾナーレ八ヶ岳の厨房を20年率いた腕と感性で新たな料理を構築。 敷地内には、シェフを招いて料理の講習会を開けるキッチンスペースも。 写真左:沖縄古来の風習「ぶくぶく茶」は宿泊ゲストは無料で体験可能。写真右:夕暮れの「集いの館」ではさまざまな琉球伝統芸能が楽しめる。 山口繭子【食の編集・ディレクション】 /やまぐち・まゆこ/『婦人画報』『エル・グルメ』(ともにハースト婦人画報社)編集部を経て独立。食やワインの分野を中心に執筆する一方、ホテルやレストランのディレクションやイベントコーディネートなどでも活動中。