この記事の連載

 コロナの収束によって旅行需要が急速に回復する一方で、問題になっているのがオーバーツーリズム。交通機関や施設の混雑、騒音、マナー違反などにより、地域住民の生活や自然環境への影響が深刻化しています。

 その対策として各地ではさまざまな取り組みが始まっていますが、国内でもいち早く観光客数が回復した沖縄県が実施するのが「エシカルトラベルオキナワ」。人や環境、社会にやさしい旅を提案し、持続可能な観光地を目指しています。


エシカルトラベルオキナワとは?

 エシカルとは倫理的、道徳的といった意味の言葉で、人や環境、社会などに配慮した行動をしようという概念のこと。エシカルトラベルオキナワはこの概念を取り入れた観光の考え方で、沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(以下、OCVB)によって2021年に開始。

 これは沖縄の自然や伝統文化、産業に触れられる観光コンテンツを通して、観光客が地域や県民の思いをより深く知り、それにより住民の暮らしや自然環境などに配慮するきっかけとなることを目的とした、新しい旅のかたちです。

 現在、沖縄県公式の観光情報WEBサイト「おきなわ物語」では、多数のコンテンツを特集中。自然や伝統文化、産業に触れられるさまざまなコンテンツがありますが、実際にどんな体験ができるのか、4つのコンテンツをピックアップしてご紹介します。

» 第2回 琉球びんがた染め体験
» 3回 コーヒー豆収穫体験と星空観測ツアー

2024.03.15(金)
文=佐藤由樹