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アクセサリー作りを楽しみながら海を守る

◆TRUE BLUE OKINAWA 海洋プラスチックアート作り体験

 最初にご紹介するのは、古宇利島にあるアート工房&ショップ「TRUE BLUE OKINAWA」の海洋プラスチックアート作り体験。

 海洋ごみをアップサイクルしたアート作品や生活雑貨等の制作・販売を行うこのお店では、海洋プラスチックを使ったアクセサリーやランプシェード作りを楽しめます。

 お店のある古宇利島は、沖縄本島から橋を渡って行ける離島の一つ。古宇利ブルーと呼ばれる美しい海を眺めながら全長1,960メートルの「古宇利大橋」を渡り、車で2分ほど走るとお店に到着します。

 美しく澄んだ沖縄の海。実は海底に多くのごみが沈んでいるといわれ、ビーチには日々ペットボトルを中心に大量のごみが打ち上げられるそう。

 そのごみのほとんどは近隣諸国から流れてきたもので、海外で投げ捨てられたごみは海や風の流れに乗って日本の海岸まで漂流し、同様に日本のごみも海外へ流れ着いているのだとか。

 ビーチに打ち上げられ、私たちの目に見える状態になった海洋ごみは氷山の一角。ほとんどの海洋ごみは海岸に着く前に海底に沈んでしまいます。

 そのなかでも問題視されているのが、プラスチック。素材の性質上、数百年間分解されず、海の生物が誤って食べたり体に絡まったりして、怪我をする、あるいは命を落としてしまうという痛々しい出来事が世界中で起こっています。

2024.03.15(金)
文=佐藤由樹