水槽から選ぶ場合は、人数に合わせてサイズや個数をリクエストできる。価格は食材費(グラム単位で設定)+調理代。注文を確定する前に、選んだ魚介の重さを測ってもらえば、値段がわかる。 ペナンやクチンなど海辺の町では、半屋外のシーフード店があり、気軽な値段でカニを味わうことができる。カニの種類は、殻が硬く大きな爪をもつマッドクラブが主流。店によるが、500gで50マレーシアリンギット程度。 クアラルンプールで人気のカニの店「ファッティークラブ」。スパイシーなチリソースが人気で連日行列。 見た目が真っ黒なので、初めて見たときは泥?(失礼)と二度見したブラックペッパー・クラブ。インスタ映えとは無縁だが、個人的にいちばん好きな味。写真提供:あやのさん 先に紹介した「ファッティークラブ」のチリクラブ。青唐辛子をたっぷり使ったタイプで甘辛。ソースは食パンにつけて残さずに。写真提供:杉さん チーズに似たコクのある塩気がビールにもよく合う。塩卵味は、カニソースだけでなく、クロワッサンのクリームにも登場し、こちらもとても人気。 ほかのソースに比べるとシンプルな味で、カニそのもの甘みも引き出されている。カレーリーフと唐辛子というコンビがマレーシアらしい。 チーズ味のカニが名物の店があると聞いて、同僚と食べに行った。チーズというよりクリーミーなシチューのようだった。蒸しパンにソースをつけて、余すところなくいただいた。 ここまでくると、カニ料理なのか、ガーリックを味わうためのカニなのか考えてしまう。このフレークがまた絶品で、これだけ瓶詰にして持ち帰りたいくらいだった。 カニは殻付なので、皿に取って食べた。カニパンという気軽な名前からは想像できない豪華な料理。カニは蒸し焼きになっているため、うま味が凝縮していた。 「ファッティークラブ」では、カニの殻は皿ではなくテーブルの上に置いてOK。客が帰ると、テーブルクロスごと片づけてくれる。※写真提供:杉さん