マーク・トウェインがこの街を評した言葉とは?

キルト姿のお父さん、主役の娘さんより張り切っていました。

 母国を懐かしむ思いは建築ばかりではなく、文化や慣習にもスコットランドの影響が残されています。たとえば、訪れた時期がたまたま卒業シーズンだったこともあり、アカデミックガウンをまとった卒業生とキルト姿の父親を目にしたことも。

 ダニーデンとはゲール語で“エジンバラ”という意味だそうで、スコットランドからの移民たちはここに“南のエジンバラ”を築こうとしたようです。

 作家マーク・トウェインがこの地を訪れた時、「ここの人々はスコットランド人だ。彼らは楽園を求めて故郷を後にし、目的地に到着したと信じて、この地に留まったのだ」という言葉を残しています。

ダニーデンの中心地はまるでヨーロッパの街のよう。
あちこちのビルにアートな壁画が。

 歴史の中に生きるダニーデンは、一方で最先端のアート・カルチャーにも敏感。街のあちこちでポップなイラストが描かれた壁画を見かけ、ダニーデン駅の構内は雑誌「i-D」が開催するファッションウィークのランウェイになったことも。

地元アーティストが作品を並べるギャラリーショップ、ギルド。

 伝統を重んじつつ、新しい潮流を積極的に取り入れる姿勢は、この街が歩んできた歴史にも関係しているかもしれません。

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2016.01.30(土)
文・撮影=古関千恵子