#074 Soneva Fushi
ソネバフシ(モルディブ)

富豪とモデルの夫婦が紡いだラブストーリー

ユネスコの生物圏保護区であるバア環礁に浮かぶ、長さ1400×幅400メートルの比較的大きな島。

 夫から妻へのプレゼント、それがどんな些細なものだって、贈られた側は嬉しいことでしょう。もしも、それが美しい南の島だったら? そんなロマンティックな贈り物から物語ははじまり、世界に名を轟かすリゾートに成長したモルディブのソネバフシ。いわば、現代におけるハッピーエンドのラブストーリーが紡がれた島です。

島内の移動はヴィラに用意された自転車で。南の島をサイクリングするのはゴキゲンな体験です。

 その舞台となったのは、バア環礁にあるジャングルに覆われた島。かつてはクンフナドゥと呼ばれました。イギリス人実業家ソヌさんが、スウェーデン人モデルの奥様エヴァさんに、その島をプレゼントしたのです。

 そして夢を形にした1島1リゾートを造ることに。二人の念頭にあったのは、地元の工芸を生かしたヴィラであること、環境を意識したライフスタイルを提供すること。

真っ白なパウダーサンドに、ナチュラルな建材のヴィラ。自然に溶け込んだ眺めです。

 二人の名前を組み合わせて「ソネバ」、地元の言葉で“島”を表す言葉の「フシ」を合体させたリゾート「ソネバフシ」が、デビューしたのは1995年のことでした。

2015.12.12(土)
文・撮影=古関千恵子