リゾート写真のトップランナーが贈る一冊

カバーを飾るのは、タヒチのツバイ島。まるでオープンハートのアクセサリーのような、かわいらしい形の島だ。

 この世に実在することすらにわかには信じがたい美しいリゾートの数々の絶景を紹介する一冊の本が、旅好きの間で評判を呼んでいる。その名は『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』。

 著者は、三好和義さん。「楽園」をコンセプトに世界中で撮影を続け、これまでに50冊以上の写真集を世に送り出してきたリゾート写真の第一人者である。渡航した国は47カ国におよび、海外滞在日数はのべ2770日にもなるという。

「デュシタニ・モルディブ」は、94棟の客室のうち51棟を水上に設けている。プライベートプールから眺める風景は最高。

 本書は、2013年に発表され注目を浴びた死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾートの続篇。4刷を超え、台湾でも訳書が刊行された『死ぬまでに~』同様、今回の著書も内容は非常に充実している。

 ここには、タイトルの通り、空と海のきらめく青が映える美しいリゾートの写真が満載だ。

 青い海の上に滞在することができる水上コテージのリゾートや、小さな島が丸ごと一軒のリゾートになっているアイランドリゾート、海中レストランやオーシャンビューのテラスで美食を味わえるリゾート……。アマン、シックスセンシズ、ワン&オンリーといった憧れのブランドから、水際立った個性を放つインディペンデント系まで、バラエティは実に豊か。ページをめくるたび、新たな楽園が次々と現れるのだ。

2015.12.01(火)