旧市街から離れてリラックスできる海辺へ
15~16世紀には東西貿易で栄え、その頃からトイレの下水施設もあったとか!? そんなドゥブロヴニクが壊滅状態に陥ったのが1667年のこと。地震と津波によって、街の68%が破壊されてしまったそう。それでも逞しく復興を遂げ、世界遺産にも選ばれる美しい街並みを取り戻しました。
けれど、ふたたび1991年のユーゴスラビア紛争で7カ月間包囲され、このときの激しい砲撃により、「危機にさらされている世界遺産リスト」に載るほどの被害が。それも内戦終結から3年後には、リストから名前が削除されて復活!
ちなみに、ドゥブロヴニクには、ビーチらしいビーチがあまりありません。本土側の旧市街の東にあるバンジェビーチか、沖合700メートルに浮かぶ船で渡るロクルム島の岩礁か(磯場にかけられたハシゴで海に入るので、どうも海水浴という楽しい感じではありませんが……)。または、郊外のバビン・クック地区のリゾートエリアには、小さいながらもビーチが。
旧市街から少し離れて、リラックスした海辺の時間を味わうのも、ドゥブロヴニクのひと味違う楽しみ方でしょう。
ドゥブロヴニク
●アクセス ヨーロッパ諸都市で乗り継ぎ、ドゥブロヴニクへ。日本から約14時間40分~。空港から旧市街まで車で約30分
●おすすめステイ先 ヴァラマール・ドゥブロヴニク・プレジデントホテル
URL http://www.valamar.com/en/hotels-dubrovnik/valamar-dubrovnik-president-hotel
古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2015.10.17(土)
文・撮影=古関千恵子