見物には熱中症対策を怠らずに

 河原町通と御池通の巡行では、河原町通は逆光になるので、写真撮影はつらいです。御池通は背景が東山になり、街路樹も多いので絵的には、すっきりします。辻回しを撮影するなら、私のお勧め場所は、新町御池です。狭い新町通に入るのに苦労する様子を、間近で見られます。長刀鉾の稚児はここで降ります。新町通に入ると、お互いに触れるような距離を鉾が通ってゆきます。

辻回しでなくとも、微妙に方向を調整しながら進みます。
右と左、どちらか一方が強すぎてもまっすぐ進みません。
山鉾を曳く綱も太くて丈夫でなくてはいけません。
毎年各大学に募集をかけるので、留学生の引手が多くいます。
沿道からは酒代や水の差し入れも。地域の支えあっての祭です。
こちらは地元の会社でしょうか。舞妓さんを伴っての献品が京都らしい風景。

 祇園祭は梅雨明けと重なるので、天気には悩まされます。雨が降らないほうがいいのですが、晴れたら晴れたで日差しと湿度に悩まされます。例年、救急車が10台ほど出動するほどなので、水分補給と熱中症対策は怠らないでください。

2015.07.14(火)
文・撮影=小林禎弘