順番は、争いが絶えないので籤で決めることに
いよいよ祇園祭のハイライト。前祭(さきのまつり)の山笠の巡行の見どころを、たっぷり2回に分けてお伝えします。
巡行が始まるのは17日午前9時。先頭は長刀鉾です。同日夕方から神輿が巡行する神幸祭に先立ち、山鉾が巡回することで厄を集め、街を清めます。
自慢の山鉾をどの順番で披露するかは一大事。昔から争いが絶えなかったので、事前に「籤取り式」を行って、順番を決めるようになりました。「籤改め」は、当日に籤と照らし合わせて行列の順番を確認するものです。ただし、籤取らずといって、古例によって順番が決まっている山鉾もあります。
もともと籤改めでは奉行が籤を確かめていましたが、今は奉行役の京都市長が行います。写真は門川大作市長。
しかし籤を引く必要がない鉾もあり、先頭は必ず長刀鉾と決まっています。
では、絢爛豪華な「動く美術館」を見て行きましょう。
2015.07.13(月)
文・撮影=小林禎弘