16世紀ベルギー製の織物もあれば昭和の巨匠の作品も
今年は四条通の歩道が拡幅され、車道が一車線になったので、人ごみが多少緩和され、かつ鉾との距離が縮まって見やすくなるのではと思います。
右:鶏鉾の見送りは、16世紀頃にベルギーで製作された飾毛綴織(かざりけつづれおり)で、叙事詩イーリアスの「トロイの王子と妻子の別れ」が描かれています。国の重要文化財に指定されていますが、これは複製品です。いずれも、京都がヨーロッパの文化に親しむ先進的な国際都市であったことを示しています。
右:蟷螂山の屋根に飾られたカマキリは、時々羽を広げたりして動きます。
右:霰天神山の前懸はギリシャの叙事詩「イーリアス」を描いた16世紀のベルギー製タペストリー。
2015.07.13(月)
文・撮影=小林禎弘