#052 Kohala Coast
コハラコースト(ハワイ)

「ビッグアイランド」はすべてのスケールがビッグ

コハラコースト沖を行くスタンドアップパドルボード。(C) Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

 ハワイ諸島の中で最も若く(といっても誕生は約50万年前)、最も大きなハワイ島。通称ビッグアイランドと呼ばれるこの島は、あらゆるもののスケールがビッグです。ビーチ付近は常夏の気候ながら、標高4205メートルのマウナケア山頂では冬になると、積雪も。ちなみに、このマウナケア、海底から測ると高さ1万メートル以上あり、地上のみのエベレストを超えて世界最高峰になるとか!? ビーチも白砂ばかりではなく、黒砂、グリーンサンドと、バラエティ豊かです。

サンセット時にリゾートで行われるトーチ・セレモニー。ホラ貝を吹きならした後、トーチひとつひとつに火を灯していく。(C) Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

 そんなハワイ島の西海岸にあるコハラコーストは、豪華リゾートエリア。ホテル群もまた、スケール大きく展開しています。

 空港からレンタカーでホテルへ向かう道は、民家や信号もなく、溶岩台地の間をまっすぐに走っています。真っ黒な溶岩がごろごろ転がる中に、白い石を置いて描いたメッセージや名前を目にすること以外、あまり変化のない風景。

 リゾートホテルは幹線道路から看板を目印に左折して、数分走った先にあります。漆黒の大地を走った末に到着するホテルは、まるで忽然と現れるオアシスのよう。

海沿いに展開するリゾートホテル。幹線道路からは、こんな夢のような場所があるとは想像できません……。(C)Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

 コハラコーストにあるホテルは、よく眠れると聞きます。その理由が、ここは世界3大パワースポットのひとつで、よい気に包まれているからだとか。なんでも、5つの山に囲まれた地形にあるため、パワーが集まってくるそうなのです。その5つの山というのが、ハワイ島最高峰のマウナケア、今も活発な火山活動を続けるキラウェアを含むマウナロア、フアラライ、コハラ、そしてマウイ島のハレアカラ。海を越えた山まで加えるのはやや強引のように思えますが……。

2015.04.04(土)
文・撮影=古関千恵子