#051 Havelock Island
ハブロック島(インド)

デリーに来たついでとこの島を目指したが……

海を泳ぐゾウとして名を轟かせたラジャン君。ホームページに、もう泳ぐのをやめたことは触れられていなかったけれど……?

 ハブロック島を知ったのは、インド人の旅行ジャーナリストから「行くべき!」と強力リコメンドされたのがきっかけ。

 圧倒的に美しいビーチが広がり、海を泳ぐゾウと一緒にスノーケリングができる。そして、ハブロック島への玄関口となる南アンダマン島のポートブレアには、いわゆるターバンを巻いたインド人のイメージとは異なるアンダマン海の先住民族の保護地域があるとか。ジャーナリストが語る話に、俄然、ハブロック島に対して興味津々に。

桟橋に到着後、外国人はまずこちらで登録を。入島者をきっちり管理しています。

 それから6年。インドには“呼ばれる”というけれど、なかなかお呼びがかからず、先日、ようやくデリーへ訪れる機会が到来。せっかくインドへ行くのだから、デリーからハブロック島へ行ってみよう。同じインドだし……。

色鮮やかなサリーが緑の中でひときわ映えています。色の組み合わせや生地の織りなど、サリーの美しさに改めてうっとり。

 と、考えたのが大勘違い。ハブロック島のあるニコバル諸島はベンガル湾とアンダマン海の境で、どちらかといえばタイに近く、デリーからは国内線で約5時間(機内待ちのコルカタ経由)。いわば「せっかくロスに行くから、ニューヨークも行っとこう」的な行動。インドって、デカい!

島の東西を横断する公共バス。が、スケジュールがいい加減ゆえ、バイクでの移動が便利。トゥクトゥクもポピュラー。

 ハブロック島は南北約24キロ、東西約12キロ。北端にポートブレアからのフェリーが到着する桟橋があり、そこを起点として東海岸にはナンバー1から順にナンバー5まで、ビーチが続いています。ビーチを縁取るヤシ林は、まさに立錐の余地なくびっしり。内陸側の小高い丘も、密度の高いヤシ林に覆われています。

2015.03.28(土)
文・撮影=古関千恵子