#042 Tangalle
タンガッラ(スリランカ)
「竹馬漁」を眺めながらのシーサイドドライブ
2009年、内戦が終結し、平和を取り戻したスリランカ。ここ数年はツーリストの数も急増、海外旅行誌のホットなデスティネーションとして、しばしば名前が上がる注目株です。新しいリゾートエリアの開発も進み、4ツ星や5ツ星クラスのホテルも増加中。これから盛り上がりそうな気運に満ちています。
タンガッラはティアドロップのような形をしたスリランカの南端近く、しずくの底部分にある南海岸のリゾート地。コロンボ北のバンダラナイケ国際空港から直行しても陸路4時間以上、西海岸の人気ビーチエリア、ベントータやヒッカドゥアを超えた先にあります。
南下する車窓から眺める景色は、どことなくセピアがかった色に見え、海では水中に刺した一本の棒に乗って漁をする「竹馬漁」の姿が旅情を誘います。この竹馬漁、手に持った竿を振っているところから漁だろうと予想が付きますが、その独特なスタイルがインパクト大。しかも釣り針には餌もつけずに、棒の上に座りながら、ひたすら当たりを待っているのだとか……。なぜ船を使わない? なぜ単独ではなくて、皆で網を使わない? 疑問ばかりを抱えたまま車は目的地のタンガッラへ。
2015.01.24(土)
文・撮影=古関千恵子