世界遺産をめぐりながらアーユルヴェーダを体験

スリランカの世界遺産の中でももっとも人気の高い聖地、シギリヤロック。ニョッキリ突き出た威容にこころがザワつきます。

 「ジェットウィング・ヴィル・ウヤナ」は人気の観光名所であるシギリヤロックに近く、“文化三角地帯”と呼ばれるエリアでの観光も可能。また「ジェットウィング・ライトハウス」のあるゴールも世界遺産登録されている大航海時代の街なので、本格アーユルヴェーダを受けつつ、合間に観光も楽しめるという嬉しいシステムだ。まさに一挙両得なシステムは、はじめてスリランカを訪れる日本人観光客には大歓迎といえよう。

「手はじめはラグーンでのアーユルヴェーダのスタートです。パビリオンで行ってきたドクターの診察・トリートメント・食事療法・投薬・ヨガ&メディテーションに加えて、アーユルヴェーダセミナーを行います。アーユルヴェーダはスリランカの文化でもあるので、興味をもたれるゲストも多いですし、私たちもよりきちんと情報をお伝えしたいと考えました。

 今後、“アーユルヴェーダ・セラピスト育成アカデミー(仮称)”も開催したいと考えています。ハードをいくら用意しても、よい人材が揃わなくては成り立ちません。またこの事業で、地元の人たちに職が提供できれば願ったりかなったりなのです」

もちろん食事療法が重要なのは分かっているけれど、やっぱりトリートメントよね~。ちなみに男性の施術は男性セラピストが行う。この事実に驚く日本男子がとても多いとか。

 元々ジェットウィング・ホテルズは、ホテルを建設する地元に貢献することをモットーとしている。その地にホテルを建てる代わりに、地元の食材を使い、地元の人々を雇用しと、地元還元をうたってきた。そうした意味でも、ただアーユルヴェーダの施設をホテルに導入するのではない考え方。大事業だが、息の長いプランになりそうだ。

こちらがスリランカ名所「シギリヤロック」の近くにあるジェットウィング・ヴィル・ウヤナ。
ゴールにあるジェットウィング・ライトハウスはジェフリー・バワの傑作建築のひとつとされる。ジェットウィング・ラグーンとはまた別の趣をもつホテルだ。

 とはいえ、プランが拡大されるほどに、Dr.ディーニッシュの診断が受けられなくなるのではとちょっと心配……。現在、ドクターの本拠地はネゴンボ。ラグーンかパビリオンでのDr.ディーニッシュの診察が組み込まれた、本格的なプログラムなども近々お目見えするとのこと。それ以外の事前予約などについては、一定の滞在期間以上などの条件を調整中だという。ハードルがあまり上がらないことを祈るばかりだが、朗報も現地から届いた。

 今回のラグーンでのアーユルヴェーダ開始にあたり、初夏と秋に特別料金が設定される。詳細は2015年5月1日に発表されるようなので、サイトチェックを怠りなきよう。ジェフリー・バワ設計のレトロモダンな空間で、ラグーンからの風を感じながら受けるアーユルヴェーダの施術……。思い浮かべるだけで、ふふふと口元が緩みます。

Jetwing Ayurveda Pavilions
(ジェットウィ
ング・アーユルヴェーダ・パビリオンズ)
所在地 Ethukale, Negombo
電話番号 +94-31-227-6719
URL http://www.jetwinghotels.com/jetwingayurvedapavilions/

Jetwing Lagoon
(ジェットウィング・ラグーン)

所在地 Pamunugama Road, Thalahena, Negombo
電話番号 +94-31-223-3777
URL http://www.jetwinghotels.com/jetwinglagoon/

Jetwing Vil Uyana
(ジェットウィング・ヴィル・ウヤナ)

所在地 Sigiriya
電話番号 +94-66-492-3585
URL http://www.jetwinghotels.com/jetwingviluyana/

Jetwing Lighthouse
(ジェットウィング・ライトハウス)

所在地 Dadella, Galle
電話番号 +94-91-222-3744
URL http://www.jetwinghotels.com/jetwinglighthouse/

【日本での問い合わせ先】
ジェットウィングトラベルズ&ホテルズ
電話番号 03-3476-7277

大沢さつき(おおさわ さつき)
大好きなホテル:LAPA PALACE@リスボン
大好きなレストラン:TORRE DEL SARACINO@ソレント
感動した旅:フィリピンのパラワン島ボートダイビング、ボツワナのサファリクルーズ、ムーティ指揮カラヤン没後10周年追悼ヴェルディ「レクイエム」@ウィーン楽友協会
今行きたい場所:マチュピチュ

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2015.03.31(火)
文・撮影=大沢さつき