ドイツ移民の街でソーセージやアイスバインを堪能
ウィスコンシン州で酪農業が盛んになった理由は、ドイツやスイス、北欧からの移民が居住したこと。今やチーズやビールはウィスコンシン州の名産物なのだ。
ミルウォーキーのオールドワールド・サード・ストリートという場所は、ドイツ移民の町だ。木骨造りのドイツ風な外装の店が並ぶ。ソーセージ店「ユーシンガーズ」は、ポケットに400ドルのみ持ってドイツから移民してきた初代が、1880年に創業。今や州内に2つの工場を持つ大手だが、ここオールドワールド・サード・ストリートのお店は「本日のおすすめ」が書かれた木の板が大理石の壁にかかっていて、昔ながらの雰囲気そのままだ。
右:民族衣装のフロイライン(お嬢さん)がサーブしてくれる。
北米で一番有名なドイツ料理店と言われる「メイダーズ・レストラン」があるのも同じ通り。壁には古くはクラーク・ゲーブルからボン・ジョヴィまで来店した有名人の写真がずらり。ソーセージやボリュームのあるアイスバイン、そしてビールというランチ、さらにアコーディオン弾きの歌に合わせて陽気に合唱するお客たちと、まるでここはドイツかと思えてしまう雰囲気だ。
Mader's Restaurant(メイダーズ・レストラン)
所在地 1041 North Old World 3rd Street, Milwaukee, WI 53203
電話番号 +1-414-271-3377
URL http://www.madersrestaurant.com/
2015.03.12(木)
文・撮影=小野アムスデン道子