パンケーキにソーセージ、バーガー、そしてステーキもあり! 朝からたっぷりエネルギーをチャージするパワフル朝ごはんから始まる旅。イリノイ、ウィスコンシン、アイオワ、ミネソタ、アメリカ中西部の4州を回りながらおいしい朝ごはんをいただきます。

ブランチの定番カクテルはブラッディ・メアリー

ミシガン通り沿いの高層ビル。シャンパンボトルに見立てた黄金のトップがちらりと見えるのは、カーバイド&カーボン・ビルディング。

 イリノイ州シカゴのダウンタウンには、アメリカで2番目に高い「ウィリス・タワー」(1番はニューヨークにある「ワンワールドトレードセンター」)や3番目の「トランプ・インターナショナル・ホテル&タワー」など超高層ビルがにょきにょき立っていて、それだけ見て回っても面白いぐらい。

 アメリカ中部の要衝として古くから交易の中心として栄え、アメリカで一番古い商品先物取引所があるのもここシカゴだ。今や金融経済の拠点でもあり、活気のある街からもパワーを感じる。

「ファームハウス」は、アメリカ中西部の産直と地ビールにこだわったレストラン。

 そんなシカゴでのブランチは、産直素材を使った「ファームハウス」で。シカゴのあるイリノイ州、そして近隣のウィスコンシン、インディアナ、ミネソタと、これら4州の「農家からテーブルへ」をコンセプトにしている店だ。

ビスケットの上にフライドチキン、さらに目玉焼き。添えられていたニンジンの味が甘くて濃い。

 朝昼兼用のブランチということで、おすすめのベジーバーガー、フライドチキン・ビスケットに、サイドメニューからマック(マカロニ)・アンド・チーズとウィスコンシンチーズのフライ、そしてブランチの飲み物の定番ブラッディ・メアリーを注文。

フライもマカロニもチーズがおいしいので、シンプルな調理がいい。

 なんでブランチの定番かというと、ウォッカとトマトジュースに塩・胡椒、タバスコやウスターソースなどを加えて作るぴりっとスパイシーなブラッディ・メアリーは二日酔いの迎え酒としても有名だから。

ブラッディ・メアリーと一緒に出て来たのはビールの小瓶。酸っぱいピクルスをかじりながら一杯。

 ここで驚いたのはチェイサーという口直しの水代わりにビールが出てきたこと。しかし、オリーブやピクルスの串刺しが添えられた濃いめのブラッディ・メアリーには、ライトなビールは確かにぴったり合う。旅の疲れも吹っ飛ぶ充実のブランチだ。

Farmhouse Chicago(ファームハウス・シカゴ)
所在地 228 West Chicago Avenue, Chicago, IL 60654
電話番号 +1-312-280-4960
URL  http://farmhousechicago.com/

2015.02.16(月)
文・撮影=小野アムスデン道子