アメリカの多様な食文化のなかで、美味肉食で知られる中南部の州であるミズーリ、ケンタッキー、テネシーの3州を巡る旅。肉食グルメとその文化を探る連載の第2回は、ミズーリ州の豪快な朝ごはんからスタート。

朝からグレービーがたっぷりかかった料理も登場

グレービーのたっぷりかかったルースター・スリンガー。ビールは、朝からメニューに載っている。

 高い天井、居心地のよさ抜群の「ルースター」は、セントルイスのダウンタウンで開店して7年目、全米のブレックファスト・トップ25に入る店。

 シェフおすすめのルースター・スリンガーは、厚切りトーストの上に、豚の胃腸をいぶしたアンデューイ・ソーセージにポテト、目玉焼きをのせて、肉汁で作ったソースであるグレービーをたっぷりとかけた、見るからにボリュームのある一品。朝からこれにホップの効いたモーニング・ビアを合わせる。しつこさはなく、クリーミーさと肉の脂身がマッチして、爽やかなビールとの組み合わせはぴったりだ。

果実がいっぱいのったパンケーキ。こちらもフレッシュでおいしい。
おいしい朝食がたべられる店は、地元のコミュニティのようだ。

Rooster(ルースター)
所在地 1104 Locust St., St. Louis, MO 63101
電話番号 +1-314-241-8118
URL http://roosterstl.com/

これがビア・ビスケット&グレービー。朝から肉汁でできたクリーミーなソースの量に驚く。

 もう一軒、朝からステーキ・ハンバーガーやピザにブリトーといった驚くべきメニューが並ぶのは「ベントン・パーク・カフェ」。

 この店のメニューに載るビア・ビスケット&グレービーは、ビスケットに、ソーセージの香りがするグレーピーが深皿いっぱいに添えられて出て来る。脂肪が多そうなグレービーに馴染みの薄い日本人には、量が多過ぎて苦しいかも。

ステーキ・ハンバーガーは、しっかりした赤身。

 しかし、ステーキ・ハンバーガーは、しっかりした赤身で作ったパテが、まさにステーキのような味わいで、脂肪より旨味の方が勝って、朝からでもいける。

Benton Park Cafe(ベントン・パーク・カフェ)
所在地 1900 Arsenal St., St. Louis, MO 63118
電話番号 +1-314-771-7200
URL http://www.bentonparkcafe.com/

2014.10.20(月)
文・撮影=小野アムスデン道子