地下都市跡に築かれた洞窟ホテルに滞在

ホテル内のカフェ。絶景すぎて原稿に集中できなかった(笑)。

 カッパドキアには、地下都市跡を利用したホテルがたくさんある。今回滞在したアルゴス・イン・カッパドキアもそのひとつ。比較的新しいホテルで、洞窟を最大限に生かして、ロマンティックで快適な居住空間を演出している。敷地内を歩いているだけで、小さな洞窟都市を行き来しているような気分にさせられるのだ。

敷地内のテラスからギョレメの町を望む。モスクのミナレットが風情あって、こちらも別な意味で絶景だ。

 急な斜面という地形は、レセプション、レストラン、カフェに絶景をもたらしている。レセプションからの絶景は1ページ目をご覧いただきたい。その同じ斜面の下にあるカフェもほぼ同じ眺望。絶景を目の前にして、空き時間に書こうとした原稿に集中するのがたいへんだったことはココだけの話(笑)。

左:屋内プールがあるスイートルームも。この客室のベッドルームとリビングは、ロフトスタイルの上の階にある。
右:スイートルームのロフト部分にあるベッドルーム。洞窟ホテルならではのインテリアになっている。

 客室は、洞窟さながらの窓がない小さな部屋から、屋内プール付きのスイートまでさまざま。どの部屋もカッパドキアにいることを実感させてくれる造りだ。

ホテル地下の洞窟内にあるワインセラー。造り付けた棚ではなく、岩をくりぬいてある。
ここは、かつてブドウを足で踏んでワインが造られていた場所。石が黒っぽく染まっているのは赤ワインが造られていたから。もちろん、今は使われていない。

 このホテル、地下には洞窟を巧みに利用したワインセラーもある。ホテル内を案内してもらった。ワインセラーは、実は地下都市時代からあったのだという。地下でワインが造られていたのだ。こちらのホテルには、段々畑になっているブドウ畑があって、まさにハウスメイドのワインを楽しむことができる。夕食のときにいただいたら、香り高くて美味しかったこと!「また来よう!」と心に誓ったのであった。

日が落ちるとホテルの雰囲気ががらりと変わる。この日は、ライトアップと満月が絶妙のコントラストだった。

Argos in Cappadocia(アルゴス・イン・カッパドキア)
所在地 Uçhisar 50240 Nevşehir, Turkey
電話番号 +90-384-219-31-30
URL http://www.argosincappadocia.com/

【取材協力】
ターキッシュ エアラインズ

URL http://www.turkishairlines.com/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航130回超・50カ国超、海外スパ取材200軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は4刷、台湾版も好評。第2弾『思わず息をのむほど美しい 世界の青い楽園(仮題)』が2015年4月発売!
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ブログ http://ameblo.jp/aisha

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2015.02.10(火)
文・撮影=たかせ藍沙