熱帯建築のホテルで地ビールを味わう

「ヘリタンス・カンダラマ」は、ロビーにも岩が入り込んでいて、ホテルはまるで自然の胎内という感じ。

 スリランカでぜひ訪れたいのが、コロンボ出身の建築家ジェフリー・バワの作品。熱帯建築のパイオニアなどとも呼ばれるが、東洋と西洋、建築と自然が調和したその作品は、ジェフリー・バワならではのもの。

吹き抜けを飛び立とうとするかのようなフクロウの彫刻。
バワが生前に使っていたという机と椅子。ここからはシギリヤロックが見える。

 そのうちの一つ、シギリヤロックにも近い「ヘリタンス・カンダラマ」というホテルを訪れる。森の中に溶け込むようにある建物、岩が大きく入り込んでいるエントランス。ホテルに入ると、自分もまた自然に埋もれているような不思議な感覚にとらわれるホテルだ。

爽快なライオン・ラガーが料理に合う。

 エキゾチックな建築に酔いしれ、さらにホテルのレストランでスリランカの地ビール「ライオン・ラガー」で酔う。

 1881年創業のアジアで最古のビール醸造所「ライオン・ブリュワリー」のビールは、中央高地の清らかな水で造られている。喉ごしのよい「ラガー」と、深いコクのダークな「スタウト」の2種類がある。チョコレートのようにまろやかで濃厚な味が特徴の「スタウト」は、世界的なビール評論家マイケル・ジャクソン絶賛の味わいだ。

アジアン・フュージョンかカレーを選択するランチ。こちらはエビの唐揚げとテラピアのグリルにレモン・マヨネーズ、トマトとチリを使ったコクのあるソースをかけた一品。

Heritance Kandalama(ヘリタンス・カンダラマ)
所在地 Kandalama, Dambulla
電話番号 +94-66-555-5000
URL http://www.heritancehotels.com/kandalama/

2015.01.20(火)
文・撮影=小野アムスデン道子