Magnificent View #343
アヤソフィア博物館(トルコ)

(C) R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages

 イスタンブールを訪れたなら絶対に訪れるべき場所、それがアヤソフィア博物館だ。

 この地に最初の建物としてキリスト教会が築かれたのは、ビザンティン帝国治下の360年。その後、数度の火災による消失および再建を経て、1453年には、この地を陥落させたオスマン帝国の手によりイスラム教のモスクへと大改造が施された。

 そして、世俗国家であるトルコ共和国成立後の1932年、この巨大建築は宗教施設から博物館へと生まれ変わる。

 その広壮たる空間に足を踏み入れた瞬間、誰もが言葉を失ってしまうことだろう。何しろ、大ドームの天井までの高さは、実に56メートルもあるというのだから。

 ムスリム指導者の名が大書されたカリグラフィーの円盤、壁の中から発掘された聖書のエピソードに関するモザイク画など、時代を象徴する絢爛たる装飾は、アヤソフィアのみならず、イスタンブールがたどった波乱万丈の歴史を雄弁に物語っている。

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