俳優、ミュージシャン、クリエイター、作家……いまをときめく方々に「日々自分らしくあるために」大切に読んでいるもの、聴いているもの、飲み、食べているものを伺う連載。

 今回は、映画『アズワン/AS ONE』で声優に初挑戦した白岩瑠姫(JO1)さんが登場。人生の指針となった作品や、日常を彩る音楽など、今の白岩さんを構築しているものについてお話を伺いました。

「寂しい時期もあったけれど」「解像度は、この5年で…」ポジティブが取り柄の白岩瑠姫(JO1)の“心の隙間を埋める人”


【あの一皿】お店に行ったら基本的に……

 今食べたいものとして真っ先に上がったのは、もんじゃ焼き。庶民的なメニューだけれど、白岩さんにとってはご褒美だという。

「今はグルテンフリー生活をしているので、大好きなもんじゃ焼きがなかなか食べられなくて。大きな仕事が終わって撮影が空くタイミングに食べに行きたい、特別なメニューです。お店に行ったら基本的に、明太もちチーズもんじゃしか頼みません!」

 アイドルとしてストイックに自己管理する姿勢はさすが。今でこそ、JO1としてワールドツアーを成功させるなど充実したキャリアを築いているものの、これまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。

「バンド活動をしていた高校時代、『ひまわり』という楽曲を作ったんです。その頃から自分のことは誰よりも信じていたし、楽曲に対しても自信がありました。だからこそ『なんでこんないい楽曲を誰も聞いてくれないんだろう』という気持ちをどこにぶつけていいかわからず、悩んだことがありました。

 メンバーの数より少ないお客さんの前でライブをした経験も。だからこそ、今の環境は当たり前じゃないとすごく感じます。応援してくれるJAM(JO1のファンネーム)には何度も救われたし、顔を見るだけでいつも元気をもらえるんです。

 人生は一度しかないし、常に後悔しない毎日を過ごしたい。過去にどんな選択をしたとしても、正解にしていくのは自分自身だと思っています」

2025.09.10(水)
文=松山 梢
撮影=平松市聖
ヘアメイク=岡本 健太郎
スタイリスト=佐々木 美香