しっかり焼き込んだ香りのいい焼き菓子

 焼き菓子もご紹介しましょう。

 和歌山県産のレモンがさわやかに香る「ウィークエンドシトロン」、和歌山県産レモンとスッキリした味わいのアカシア蜂蜜を使った「はちみつマドレーヌ」、焦がしバターとアーモンドプードルの香ばしい香りが広がる「フィナンシェ」。さらに、フランス・ヴァローナのチョコレートを使用した「ブラウニー」、香ばしいアーモンドたっぷりの「フロランタン」。各々の香りや口溶けの違いが楽しめます。

 愛らしい「あひるサブレ」、ペルー産カカオニブがアクセントの「チョコチップクッキー」や北海道産発酵バターとゲランド塩を使った「ショートブレッド」といったクッキー類もあって、ちょっとした手土産にもぴったり。

 焼き菓子は、常時10~12種類。基本的には国産小麦粉を使っているそうですが、サブレはほろっとした食感に、とフランス産を使用。

 「どこまで焦がすか、火加減、焼き込み加減にこだわっています」と、店主の梅岡文音さん。焼き菓子作りが大好きで、クッキーは芯までしっかり火を通し、しっとりした仕上がりのものにも細心の注意を払っていると言います。

 さらに「焼き菓子も生ケーキも、食感とサイズ感を大切にしています。チーズケーキはなめらかな食感に、ショートケーキは消えるような口溶けに。どのケーキも最後までおいしく食べられる甘みや風味の濃さ、食感、サイズにしています」。

2025.06.08(日)
文・撮影=そおだよおこ