幼い頃、誰もが口にしたことのある「たまごボーロ」。探すと、今でもお菓子売り場の隅っこに小袋で並んでいる懐かしいお菓子。

 ボーロとは、ポルトガル語でお菓子の総称。室町時代末期以降にポルトガルやオランダなどから伝わった南蛮菓子が、今現在売られているお菓子につながっていることを知ると、ドラマチックで感動しますね。
  
 そんな「たまごボーロ」の専門店が、大阪・枚方市にあります。お店の最寄駅は、JR学研都市線長尾駅。閑静な住宅街を歩くこと十数分。ごく普通の住宅に囲まれて、「たまごボーロ専門店 Le Coco(ルココ)」はありました。 

 店内で見つけた「たまごボーロ」は5種類。どれも高級なお菓子のような小袋に入っていて、ひとつ120円!

 「プレミアムボーロ」は、名古屋コーチンの卵、北海道産てん菜糖、北海道産馬鈴薯でんぷんを使った、まさにプレミアムなたまごボーロ。一番人気の商品だそう。

 フレーバーはショコラ味、いちご味、メープル味の3種類。

 どれも1粒食べると、卵の風味が口にほんのり広がります。カリッとした食感も楽しい。1粒ずつ、次々に口に入れて味わううち、あっという間に1袋食べてしまいました。

 上品な「ショコラ」、甘酸っぱい「いちご」、芳醇な「メープル」。どこか懐かしいのに、今まで食べたことのない、上質な味わい。小さな子供や年配者だけでなく、身近な食いしん坊にプレゼントしたくなります。

2024.10.13(日)
文・撮影=そおだよおこ