
「いくたまさん」と呼ばれ親しまれている大阪府大阪市天王寺区の生國魂神社。北東に、タルト専門店「タルトメッセ」はあります。
オーナーパティシエのマダムヨシエこと、小川美枝さんは、1942年生まれの81歳。今も毎日のようにお店に立ち、タルトを焼いています。
お店に入ると、タルトを焼く香ばしい匂い。店内には窓際のカウンター席と奥にテーブル席があり、タルトをドリンクとゆっくり味わうのにぴったりです。
入り口すぐのケースにその日のタルトが並んでいて、その奥では、小柄なマダムヨシエさんがタルト作りをする姿が。

まずは、タルトいろいろを紹介しましょう。
ケースの最上段に大中小3種類とカットタイプが並ぶ「洋梨のタルト」は、ここの看板商品。
イートインでは、タルト生地を使って焼かれた小さなクマのクッキーと生クリームが添えられていて、お皿を前に、思わず笑みがこぼれます。

小麦粉を極力少なくして薄く焼いた、口の中でほどけるタルト生地と、砂糖を控えたまろやかなオリジナルの特製クリーム、洋梨の風味が一体となって極上の味わい。ほろほろ、さくさく、軽やかでいてしっとり。一度食べたらやみつきになるおいしさ。
飲み物は、紅茶や野生のルイボスティーが、やさしい味わいのタルトによく合います。
2024.05.12(日)
文・撮影=そおだよおこ