五感を研ぎ澄ますエクスペリエンス

 館内には、2つの個性的なダイニングが用意されている。

 ひとつは、季節を五感で感じられるメニューを提供する割烹料理「りょうぜん」。

 そして、ほとんど府外に流通しない希少な日本酒を含む30種類以上の京都の地酒など選りすぐりの日本酒などが楽しめる隠れ家的なバー「BAR RYOZEN」だ。

 割烹料理「りょうぜん」の会席コースメニューは、芸術性と持続可能性の両方を讃えたひと皿一皿が見どころで、地域の旬の食材を中心に、その産地を物語るような料理が味わえる。京野菜や京都の味噌、京都ならではの黒七味など調味料にもこだわり、地元の食材をふんだんに使っているのも特徴だ。

 また今秋からは「アフタヌーンティー」の提供がスタートし、ビジター利用もできるのでぜひ注目したい。

 “バンヤンツリー”といえば、上質なスパを想像する人も多いだろう。

 「バンヤンツリー・スパ・東山 京都」では、日本の伝統的な癒しとバンヤンツリー独自のセラピー技術を融合させた、ホリスティックな体験を提案。

 温泉やスチームサウナを備え、贅を尽くしたトリートメントルームで、確かな技術を持つセラピストが深いリラクセーションを与えてくれる。

 敷地内から湧き出る天然温泉「京都東山温泉」を引いた男女別の温泉大浴場には、内湯と露天風呂を完備。このほか24時間利用できるジムには、最新の機器を備えている。

 また「バンヤンツリー・東山 京都」では、文化体験の提案も行っている。

 例えば、能面師・中村光江氏の工房への個別訪問では、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されている能面を制作する職人の技を目の当たりにすることができる。

 このほかにも、ホテルからほど近い「泉涌寺」での非公開の香道体験もアレンジ可能だ。

 大人の隠れ家というにふさわしい“喧騒から離れた五感のサンクチュアリ”で寛ぎと癒しの時間を過ごし、まだ知らなかった日本の芸術と文化遺産の一部に触れる。ラグジュアリーを極めたホテルステイをぜひ「バンヤンツリー・東山 京都」で。

バンヤンツリー・東山 京都

所在地 京都府京都市東山区清閑寺霊山町7
電話番号 075-531-0500(代)
https://www.banyantree.com/ja/japan/kyoto/
◆予約サイト(りょうぜん/アフタヌーンティー)
https://www.banyantree.com/ja/japan/kyoto/dining/ryozen/

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2024.12.24(火)
文=立花奈緒(ブレーンシップ)