圧巻の建築美が創り出す静寂のオアシス

 ユネスコの世界遺産に登録されている「清水寺」のすぐそばの高台。喧騒から離れ、緑あふれるこの地に2024年8月、「バンヤンツリー・東山 京都」が開業した。“バンヤン・グループ”のフラッグシップ・ブランド“バンヤンツリーブランド”の記念すべき日本初進出ホテルだ。

 世界的建築家の隈研吾氏をマスターアーキテクトに迎えた「バンヤンツリー・東山 京都」は、伝統とモダンが調和した唯一無二のホテルを創りあげた。周囲の豊かな自然とシームレスに融合し、日本の伝統的な建築技術を取り入れながら、現代的な要素も取り入れることで、東山の景観と見事に調和した建築は圧巻の美しさを誇る。

 客室のデザインを担当したのは、インテリアデザイナーの橋本夕紀夫氏。

 全52室の客室は、日本の伝統的な技法とモダンでナチュラルな要素の融合の結晶だ。大きなヒバの木のバスタブ、畳、天然木、金箔のアクセントなど。ラグジュアリーでありつつ、平穏に浸ることができる設えとなっている。

 客室タイプには、京都市街のパノラマビューが楽しめる部屋、プライベート温泉付きで小庭園や青々と茂る竹林、能舞台を見渡せる「ONSENリトリート」などがある。

2024.12.24(火)
文=立花奈緒(ブレーンシップ)