「黒子のバスケ」「スケステ」など、2.5次元俳優としてのハマり役

――16年から17年にかけて、「黒子のバスケ」では小金井慎二役を演じられました。

 小金井は誠凛高校というチームに所属しているのですが、誠凛の先輩方から「もっと、こうした方がいいよ」と教えていただきました。お芝居しているときはもちろん、「休憩時間でも携帯をいじらない」「台本は手放さない」といった役者としての基本や、佇まいもしっかり教えてもらいました。

 そこから、周りのお芝居もしっかり見るようになりましたし、台本のセリフもまるまる一冊を覚えるようになりました。その結果、いろんな方に見ていただけるようになり、とても有難い経験をさせていただきました。だから、僕にとって転機となった作品といえます。

――18年からは、2.5次元ダンスライブ「SQ」ステージ(スケステ)において、SolidSのメンバー、世良里津花を演じられています。

 「黒子のバスケ」とは異なる熱量のあるファンの方に観ていただき、僕のファンになっていただき、背中を押してくれた、もうひとつの転機作です。だから、この作品に出会えたことも、凄く有難いです。

 ただ、この役は、めちゃくちゃ綺麗なお兄さんでもあるので、ずっと綺麗でいないといけないんです。そこで、夜にしっかりお風呂に浸かって、化粧水・乳液後に美容液を塗ったり、美容や肌管理を意識するようになりました。この役は長く演じているので、今ではお化粧も自分でやっているのですが、アイラインだけはメイクさんにやってもらっています。

――さらに、「アニドルカラーズ!キュアステージ」では7Colorsのメンバー、夏月斗羽を演じられました。

 「スケステ」はダンスメインですが、そこに歌もついてきたので、頑張りました! また、お笑い要素が入っているため、「日替わり」でファンのみなさんを笑わせている樋口裕太さんら、先輩方の姿を見て、いろいろ学ばせてもらいました。

 その後も、樋口さんと共演をすることがあるのですが、芝居面とかをしっかり見て、的確なアドバイスをしてくださるし、ご飯も連れて行ってもらっています。「東京カラーソニック!!」the Stageでは僕が先生役で、樋口さんが生徒役という設定だったので、とても不思議な感覚でした。

2024.12.13(金)
文=くれい響
撮影=深野未季